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不沈戦艦武蔵 沈み行く戦友  作者: 賀来麻奥
激闘マリアナ沖海戦
9/102

第2艦隊突入ス

 第2艦隊がマリアナ沖の敵艦隊を撃退せんと、攻めかかる。

 リンガ泊地に機動部隊が向かうことをアメリカ潜水艦が確認したが、

敵水上戦闘部隊がいないことにきずく。

 サイパンに米軍が上陸。

 「レーダーに感。日本艦隊です」アメリカのレーダー係がそういった。

一三〇〇 「おい只一聞いたか」と竹浜が走りよってきた。「ああ、俺達水上部隊だけでの突入だろ」と言うと「俺達弾薬補給係もワクワクするよな」と言った。

 しかし、「機動部隊が壊滅するとは思わんかった」「ああ、もう今回は勝ったなと思ったのに。いや違うこれからだ」と竹浜は言う。物事を明るく考えるやつは戦場で生き残れる率が高いらしい。

 ちなみに現在、敵の部隊を探すべく、我が戦艦武蔵、姉である戦艦大和から3機ずつ零式偵察機がカタパルトにより上空に舞い上げられ、敵を探しに言ったのは実に30分前のことだ。

 

 (そろそろ敵艦隊を見つけられただろうか)・・・・・「敵潜水艦を発見。右方向2000メートルだ」艦内が一気にザワついた。誰が叫んでこの報告をしたのかなど知ったことでは無い。

 「第1副砲射撃用意!!」甲板上の兵士は副砲から離れ始めた。その内の2人は俺と竹浜だ。重巡洋艦の主砲を副砲として使っているのだから大和級戦艦の攻撃力が強力なのか解るだろう。ちなみにこの副砲装甲が30ミリほどしかなく、主砲弾薬庫とつながっているため、大和級戦艦の弱点といわれている。

 話を元に戻す。副砲が右30度にその3本の砲身を向けた。「1番副砲撃ち方始め!!」轟!!

 ちなみに発射されるまでのこの間わずか30秒しかたってない。水中速力は8ノット程度である。1分間の距離は・・・えっーと・・125メートルかな。言い忘れていたが、駆逐艦が遠方にいたため武蔵が副砲を放ったわけで、駆逐艦に機雷が無くなっていた訳ではない。

 さてさて3本の砲身から15,5センチも直径がある爆発する鉄の弾が数百キロの速度で海に飛び入り、壮大な水柱を立てた。そして水柱崩壊後、なにかが浮上してきた。さきほどの潜水艦だ。

 敵の前にわざわざ浮上してくる潜水艦のりは居ないだろう。おそらくよほどの損害を被ったのだろう。そして駆けつけてきた駆逐艦が12,7センチ砲を発砲。潜水艦はズブズブと沈みだした。

 この時重油のまくが残ったが、これは沈んでいった我が同胞のことを思い出す。

 しばらくして偵察機が帰ってきた。クレーンで吊り上げ格納庫に収納するという作業をてきぱきこなした。そして方角そのままで20ノットの速度で全艦進んでいった。

 

 

  一四〇〇 「こちらリンガ泊地前の偵察部隊です。ジャップの艦隊を発見。空母を発見するも、水上打撃部隊がいません」と潜水艦からスプールアンス率いる第58任務部隊が傍受していた。

 「さっきジャップの偵察機をレーダーで確認したんだよな。どうなった」「迎撃させませたが上手に逃げられたようです」と参謀長のカール・ムーア大佐が言った。「やれやれ逃げ足だけは速いのだな」

と言っていると扉を叩く音がした。「入りたまえ」とスプールアンス大将が言った。すると、偵察兵の姿があった。「なんの用だ」「日本艦隊をレーダーにより補足しました」「詳しく話を聞こう」1分で話はすんだ。いかなるかいわだったのか?


 一四三二 大和の艦橋の上の則儀鏡より敵艦見ゆると報告があった。敵との距離四〇〇〇〇メートルです。大和の艦長松田千秋は水雷部隊を有効に使おうと考えた。

 第2水雷戦隊突入せよとの命令が出された。

 軽巡の能代はこの日を待っていたとばかりに、第三十一駆逐隊の長波、朝霜、岸波、沖波 第三十二駆逐隊の藤波、浜波、玉波 これに早波がいたが既述しているとおり6月9日に沈没した。

そして付属として島風を率いて突入していった。

 果たして戦況はどうなるのか?


 一四三八 驚いたのはは米軍のほうだった。まさか・・という感じだっただろう。

 しかし今はそれどころではない。 

 第7機動群 W・A・リー中将率いる

 戦艦 ワシントン アイオワ ニュージャージー インディアナ アラバマ ノー ス・カロライナ

 重巡 ニューオーリンズ、ミネアポリス、サンフランシスコ、ウィッチタ そして駆逐艦14との陣容でおまけに航空支援を要請できる艦隊の一部の駆逐艦4隻とミネアポリス、サンフランシスコ計6隻と遭遇したのだ。他の艦はどうしたのだろう?


 不思議に思いながらも能代は駆逐艦7隻を率いて突入していった。「距離2万!!」おそらくこういった瞬間に魚雷を発射したのだろうが、その場に居なかったので知る由も無い。アメリカ駆逐艦部隊も水雷戦をしようとしたのか、駆逐艦が勇猛にも突入してきた。しかし日本艦隊はくるりと反転した。そうするとサンフランシスコに水柱が3本立った。また突入してきた駆逐艦4隻にも魚雷が命中即座に2隻が轟沈した。また2隻も浸水が止まらぬらしくもうじき沈むだろう。すると島風の後ろに水柱が立った。

 そう。ミネアポリスが発砲したのだ。さすが、レーダー射撃、正確だ。いやいや感心してる場合ではない。日本駆逐艦はあわてて主砲を発射するが悲しく水柱を立てただけだった。そうしてる間に、こんどは浜風が至近弾を受けた。衝撃で艦が大きく揺さぶられ3人ほど海に飲み込まれていった。

 しかしミネアポリスだけで戦局は打開できなかった。やがて2回目の魚雷射撃が始まった。ちょうどこの時サンフランシスコが巨大な爆発音を立て艦を真っ二つにへし折られたかのように沈んでいった。

 網型に発射された日本軍の何十本の魚雷はよけれなかった。実際100本ほど艦全体で撃てたのだが、まだ主力艦と戦ってるわけではないということで温存された。

 ともかくミネアポリスの右側が大きく持ち上げられた・・・かと思ったら水柱が立ち艦内ではいたるところに火柱が立った。そして数分で赤々とした炎と共に沈んでいった。この際の時間数分程度まさに轟沈だ。


 無事アメリカ艦隊を蹴散らし今回ほとんど被害は無かったが、強大な敵が迫ってきていた。



 

 皆さん暑いですね。もう蒸されそうです。

 しかし第2艦隊の水雷屋がやってくれましたよ。

 強大な敵とは? 次回 戦艦部隊咆哮スです。

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