表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不沈戦艦武蔵 沈み行く戦友  作者: 賀来麻奥
フィリピン日米戦
79/102

激突!!史上最大の海戦=静寂編=

 ごめんなさい。展開特にないです。

二二五〇

 武蔵は現在先ほどの海上からさほど進まず、むしろ後方に来ており艦の修復を行っていた。俺たちは屍が転がっている機銃座の清掃・整備を行っていた。

 屍は水葬する事となった。楽曲兵による゛命を捨てて゛の演奏と共に水葬した。

「後は俺たちに任せろ」とつぶやく者もいた。。

 それにしてもだ。浸水に対する排水作業の手伝い(まあ、何もせず神経をすり減らしただけだが)今度は本職ときたため、疲労が募り始めた。

 しかし眠くはない。おそらく戦闘がいつ起きてもおかしくないためだろう。

 ・・・すっかり夜になってしまった。そうえば数時間前話していた上官はどうなったのだろうか?あれから姿は見ていないが・・・。

「おう!只一こんなところにいたのか」と健太がお祭りから帰ってきたような楽観的な感じで歩み寄ってきた。

「まあな」ひとつ言いたいんだが、健太・・・俺はさっきからお前の30m圏内にいたんだが。




 「小沢長官、西村艦隊が敵の攻撃を受けるも沈没艦はないようです」

「そうか」相変わらず、余計なことを喋らない長官である。機動部隊の周辺には駆逐艦が点々とあるだけで重防御機動部隊でもなんでもなくなっている。

  だが、前方に戦艦群があるからかえっていいかもしれない。現にそこに敵の攻撃が集中しているようだ。

「再度、攻撃隊を出せるか」小沢長官が航空参謀源田に聞いた。勿論の事、練度の関係による夜間攻撃は可能かという意味である。

「艦戦のみが30機です・・・艦爆などは数機しか・・・」数が少ないどころか戦闘機しかいないという。小沢はそれを聞いて西村中将の心配をした。

「直ちに出撃準備。西村中将の艦隊を防空、我が機動部隊には対潜用の航空隊と他戦闘機で防空せよ」小沢はそう言うと長官室へと入っていった。


 二三〇〇


 西村艦隊は再び攻撃を受けようとしていた。スプルーアンスは西村艦隊への攻撃を緩めようとは一切思わなかったのである。

 F6Fヘルキャット12機、TBFアヴェンジャー30機である。2機で1個編成とし計15個編成が雷撃を仕掛けてきた。


 爆音と機銃の発射音が交差する中、水しぶきの音がする。すると雷撃機が反対側の舷側へと突き抜けていく。船はそれを見届けるとあわてて方向転換する。


 しかし、当然ながら避けきれないような場所に撃ってくる雷撃機もある。そしてその雷撃機に襲われた船が、戦艦長門である。


 右舷方向に直進してきた魚雷を回避すべく取舵30度で回避しようとしたが、後方からきた雷撃隊の魚雷を避けるのは不可能であった。おまけに回避しようちしたはずの2本の魚雷の内1本が艦尾に命中したのだ。

 

 雷の直撃を思わせる轟音と振動が長門の前後を襲った。装甲が破れ海水が船内へと侵入してくる。長門はこの艦尾の損傷でタービンが1軸歪んでしまった。

 5度傾いた長門にF6Fが爆弾投下にかかった。


 長門は火災を起こすも鎮火したのはこの戦闘が始まって三〇分程度だった。その時には小沢機動部隊が出した零戦隊が到着していた時だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ