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不沈戦艦武蔵 沈み行く戦友  作者: 賀来麻奥
崩壊する戦況
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重防御機動部隊

 攻撃力が高い空母は反面防御力が弱い。これほど攻守が反比例しているのがあるだろうか。この広大なる太平洋出の戦いをするのに欠かせない戦力である。これを喪失したら最後何を持って勝てばいいのだろうか?


 機動部隊はこの度強力な対空砲火を備えた戦艦部隊を四方1キロ地点に置くことを決定した。これにより効果的な防御砲火が出来るはずである。駆逐艦と巡洋艦の配置としてはその周りに配置すればよい。

 この4方に配置するのは戦艦大和、武蔵、金剛、霧島の4隻とした。

 

 これとは別にこの艦隊の前方5キロメートル地点に戦艦長門、比叡、霧島の三隻が配置されてる。これで敵の攻撃隊が来たときに攻撃を行い、機動部隊にいく敵の数を減らし同時に機動部隊に敵来襲が知らせれる。

 

 またこの度対水上用レーダーと対潜用レーダーが装備されていた。


 小沢と同乗している源田実はこれでひとまず安心とした。この電探の名前は二二号電探である。性能は、波長10cm、出力2kW、重量1320kg、戦艦を35km、駆逐艦を17km、潜水艦の潜望鏡を5kmで発見する能力を持っていた。遠距離での光学測距儀の精度を上回ることから光学測距儀と併用の上で、対水上射撃にも使用される。



 ただ今段階でカタログどおりの数値が出せているかと言うとそうでなかった。潜望鏡などの最大距離では見つけられないこともあった。

 ただ有る程度近い距離であれば可能であり、駆逐艦が外側にいるためどうにか回避可能であろう。


 

  これで第三一,第三二航空隊の2つと第九三一航空隊の3つの航空隊が対潜用として空母に便乗されることとなった。



 他には銀河爆撃機、天山攻撃機が置かれることとした。戦闘機は現段階の零式艦上戦闘機43型が便乗される。


  

 日本側の作戦はレイテ島に爆撃を加えているときにアメリカ艦隊に接近し先制攻撃をとらせ、敵機を有る程度吸収するなりこちらが攻撃に出て周りの護衛部隊を殲滅させ空母部隊を丸裸にさせて敵輸送船を攻撃する。その間に敵航空機はこちらで殲滅すれば良い。


 そんなことが可能なのか?可能なのだ。否可能になったのだ。もちろん艦隊の陣容を変えたことも有り、有眼信管というものが開発された。

 有眼信管とは日本の技術者が決死の思いで開発させたもので敵に直撃させるより少し離れたところで爆発したほうが効果があるため、目標の近くに接近したら爆発する信管である。


 アメリカのVT信管と開発系統は違うが性能的にはやや似ている。つまり日本版のVT信管と言うことだ。有眼信管は量産したが駆逐艦用は間に合わず戦艦、空母、巡洋艦用にしか開発されていない。さすがに駆逐艦には間に合わなかったらしい。


 主砲の3式弾にこれを使わせたら絶大な効果を発揮するであろうと技術者達の期待は高かった。



 これでここに"重防御機動部隊"が出来たのである。



 針鼠艦隊が守りに付いた機動部隊は日本を救えるのか。

 次回最終決戦場に連合艦隊が立ち向かう。

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