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外伝 第2次レイテ沖海戦4

 突如、怪鳥(B-29)が鷹に叩き落された。鷹とは烈風のことである。

 「ヘイ、あれはジャップの新型戦闘機じゃないか!確かコードネームは…」「そんな事どうでもいいから撃て」とファイバーが叱咤した。

 しかし600キロを超える速度で空を駆ける戦闘機にはなかなか当たらない。「右上方だ!!」ファオバーが操縦士に言うなり自分はそれをめがけて射撃した。その烈風は当たったのか旋回してあさっての方向に行ってしまった。「ジャップどもが、ざまー見ろ」と空に向かって叫んだ。しかし下から烈風の射撃を受け機体がバラバラに砕け散った。


 「オイ、このままじゃヤバイ投下して早く逃げよーぜ」「そうだな早く投下しろ」B-29から爆弾がバラバラと落とされる。地上が炎に包まれる。が、逃げまとっているのでまともな場所に落ちてない。

 ダンダンと蹴飛ばされる衝撃を感じた。「いかん右の2番エンジンが破壊された」続いて1番のエンジンも燃え出した。やがてB-29は推進力を無くし地上に落下していった。地上ではむごたらしいことにレイテ島の日本兵から銃剣で刺し殺された。


 結果としてこの空戦でアメリカ軍は戦闘機24機、艦上爆撃機35機、B-29は40機全てが叩き落された。これに対し日本側は零戦8機と烈風2機と一方的なものだった。また日本側はパイロットが3人レイテ島に不時着した。

 


 「ジャップ共が!我が機動部隊が沈めてくれるわ!」とハルゼーは自軍が受けた被害を見て頭に血が上った。そして2時間後、戦闘機84機 雷撃機120機 爆撃機36機がアメリカ偵察機が発見したという場所に向かっていった。 ちなみにそのアメリカ偵察機は途中で通話が途絶えたので撃墜されたのだろう。


 〇七五五 やや日がの昇り始めたころアメリカ攻撃部隊に発見されたのは空母信濃と戦艦長門そして駆逐艦潮 回風 花信風の3隻だった。これを発見したのは戦闘機24機 雷撃機36機 爆撃機12機の攻撃隊だ。


 「おらよ」と米軍爆撃機が250キロ爆弾を信濃に長門に叩き落した。6機の爆撃機が襲った結果長門の艦橋に爆弾が見事直撃した。艦橋のガラスが割れたが戦闘には支障が無い。いや無いはずだった。長門の防弾能力は世界水準を超えているが、艦橋に直撃したため長官以下の数名が死亡、また他のものも大小の怪我を負った。

 一方信濃はなんと爆弾をはじき返した。信濃は500キロ爆弾をおとされても耐えれるように設計されていた。その結果がこれである。2発の爆弾ははじき返され空中で爆発した。被害は特に無かった。せいぜい甲板が汚れたくらいのものだ。


 これを見た雷撃隊は俺達の番だといわんばかりに襲い掛かった。まず6機が右からそしてもう6機が左から降下しながら襲い掛かった。ここで新鋭駆逐艦が機銃をふりかざし乱射した。乱射というより統一されているから射撃という方が正しい。2つの魚雷が爆破された。かかさず4式弾も海中に投下される。そして回避により12発の魚雷を全てかわした。


 「糞なんてことだ」ワトソローが呟いた。相手の損失は戦艦1隻の艦橋に1発食らわせただけで、こちらは対空気銃で雷撃機が3機爆撃機が6機もやられている。おまけに敵の戦闘機がいない。これは敵の兵力を分散させる戦略だったのかと思うと頭に血が上った。そして日本艦隊を睨んだ。「太陽より日本機が突っ込んでくる」後部席のバガーが言った。「何!」太陽から突っ込んできた日本機は急降下して艦隊から離れている機体を狙い打った。黒い煙を吐きながらグラマンが2機 コルセアが3機 爆撃機4基 雷撃機が1機が海に向かって墜落していったり、空中で塵となったりした。


 ずべて烈風だ。信濃に向かっていた部隊で、来たらこの戦いに遭遇したわけだ。36機の烈風はグラマンと戦い始めた。しかし第1次レイテ沖海戦のことで実力をしっているパイロットは逃げ出した。自動空戦フラップによって抜群の機動能力を得ている烈風は宙返りしてアメリカ機を撃墜していく。

 雷撃機や爆撃機が重い搭載物を海中に捨てて逃げ出した。しかし烈風は速度600キロを軽く超えている。先回りしていた12機の烈風と後ろから来る烈風によりなすすべなくほとんどが撃墜された。

 このアメリカ攻撃隊はワイルドキャト3機 アベンチャー雷撃機2機を除いて全滅した。



 また他の攻撃隊は主力艦隊とぶつかった。烈風と零戦が60機が迎撃してきた。あらかじめ上空で待機していた日本航空隊になすすべは無かった。たちまちアメリカ機は落ちていった。機体の損失よりベテランパイロットの損失のほうが痛いであろう損害を負ったアメリカ軍が得た戦果は駆逐艦2隻に至近弾

清風が中破であった。


 ハルゼーは「どうなってる!」と艦橋で怒りをあらわにしたそうだ。この昼前までの攻撃で攻撃部隊は戦闘機が43機 雷撃機が81機 爆撃機29機が戻らなかった。戦闘機は出撃前の半数以上が、雷撃機は実に67パーセント爆撃機は80パーセント以上が損害を負った。


 そうしている間に、「日本の艦隊がこちら向かってきます」とハルゼーに報告した水兵は怒鳴られた。「だからどうした!さっさと戦闘準備しろ!ジャップの猿どもを殺せ」もはや正常な精神状態ではなかった。

 

 

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