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不沈戦艦武蔵 沈み行く戦友  作者: 賀来麻奥
皇国ノ興廃此ノ一戦ニアリ
25/102

扶桑/山城最後の戦い

 更新は月曜日じゃなかったか?

 あくまでも予定だ。

 扶桑と山城は一斉に砲門を開き、武蔵も敵にめがけて主砲を向ける。

 「右28度。俯角43度 目標敵の戦艦」武蔵ではこのような声が聞こえ始めた。

 扶桑と山城は巡洋艦をつぶしていくようだ。護衛艦は駆逐艦である。

 

 扶桑が第1・2・3・5・6が斉射した。計10門の主砲弾が発射された。武蔵も発射した。扶桑との14インチ砲とでは比べ物にならない。

 


 〇七三一 3回の射撃で扶桑では「敵巡洋艦に命中3」との報告。事実ルイビルは攻撃能力を喪失していた。山城はポートランドと、ミネアポリスに至近弾を与えていた。

 

 〇七三二 武蔵がついに命中弾をたたき出した。戦艦テネシーに2発。至近弾を3発。これに応じて、愛宕は満潮 朝霜 時波で突入を開始。



 〇七三九 米軍とてやられてばかりではなかった。愛宕に向け戦艦部隊が咆哮。そして愛宕には2発が命中。日本の巡洋艦は、速力の変わりに

防御力を犠牲にしている。愛宕はせっかく来たのに沈没を開始した。しかし愛宕は無駄ではなかった。連れてきた駆逐艦が一気に魚雷を発射した。

 軽巡洋艦デンバーとコロンビアに命中した。コロンビアは海面に突き刺さったかのように沈んでいった。

 

 〇七四一 しかし米軍のレーダー射撃は正確だった。戦艦山城に3発の命中弾を叩き込んだ。

 これに怒った最上は肉薄し射撃を開始。数分後に駆逐艦を1隻しとめたのだ。

 さらに武蔵も駆逐艦に副砲で応戦。魚雷の射撃距離につくまえに武蔵だけで2隻沈めた。


 満潮が発射した魚雷は2発駆逐艦に命中しこれを轟沈せしめた。この数分で米軍駆逐艦は4隻が沈んだ。これをみたスムート大佐は残りの5隻で反撃を開始した。 

 

 最上に向かい駆逐艦が迫りこんだ。最上は前に出すぎたのだ。主砲で反撃するも当たらない。4式弾を準備していると、戦艦ミシシッピから1発受け駆逐艦に轟沈させられた。

 


〇八〇一 これを見た武蔵では敵をうたんと目を光らせていた。テネシーに3発を当て完全に動きを止めた。また時雨が5発を放ち、最上に向かっていった

駆逐艦郡の5隻中2隻に2発ずつ命中させた。2隻の駆逐艦は4隻の後を追った。


 山城は被弾し血まみれになりながらも敵に攻撃をし続けていた。そしてついにミネアポリスに2発を当てた。また至近弾により喫水がおかしくなっていた。

 ミネアポリスは大火災をおこし始めた。そこで山城からもう2発命中弾を受けたのだからたまったもではない。ミネアポリスは艦尾を残し沈んでいった。    

 また武蔵の護衛をしていた静霜及び山雲が雷撃を開始。直後カルホォルニアが放った砲弾が山城に命中。山城は艦首が沈み始めた。


 アメリカ戦艦部隊はメリーランド ウェストバージニアが山城に砲撃を開始。山城は艦首は完全に沈み始めた。復旧の見込みはなかった。しかし乗員はおりてこなかった。そして第2主砲が火を噴いた。ポートランドに2発を当てゆっくり沈んでいった。この時〇八三四。扶桑級戦艦の2番艦として長きに渡り日本海軍に

居座り、そして今それを終えた。西村艦長も戦死。


 それをみた姉の扶桑はメリーランドニに3発を当て、他もすべて至近弾という射撃を見せた。満潮以下3隻は魚雷を戦艦部隊に向け、突撃した。

 酸素魚雷が海中を進んでいく。メリーランドに6発が命中。メリーランドは即座に沈み始めた。


 扶桑は引き続き砲撃を開始しようとした瞬間残りの戦艦部隊の砲撃を受けた。火柱が立ち上った。水柱が崩れた後それは残っていたが

もはや扶桑ではなかった。いたるところで誘爆がおこり艦橋は崩壊し戦隊はボコボコだった。そして妹の後を追うごとく沈み、

2隻の戦艦は悲しくその幕を下ろした。


 〇八三二 テネシーが直後大爆発を起こした。ダメージコントロールでは防ぎきらなかったのだろう。総員退艦の後沈んでいった。


 そして米軍駆逐艦は最後のときがきていた。満潮以下の雷撃によりスムート大佐は死亡し、3隻の船とともに水面より姿を消した。

 

 武蔵は最後の仕上げに大攻撃を開始した。カルフォルニアに4発を叩き込んだのを皮切りにミシシッピに3発を叩き込む。使用弾は鉄鋼弾である。

 距離は2万8000メートルにまで迫っていたためたちまち大火災を起こし航行不可能となった。

 駆逐艦がそれを狙い魚雷を発射。2隻は沈んだ。さらに志摩艦隊が到着したのだ。戦況は完全に日本側に向いた。

 

 〇九〇〇 志摩艦隊の駆逐艦7隻の駆逐艦と1隻の軽巡洋艦が残った3隻の駆逐艦を沈めた。

 ここで米軍のウェストバージニアが火を噴いた。志摩艦隊の若葉が沈没した。このウェストバージニアは武蔵に目を付けられた。


 武蔵から直径46センチ長さ2メートルの爆発する鉄の棒が数百キロの速度で突っ込んでいく。カルフォルニアの運命は決した。艦橋が潰され

主砲は天蓋を突き破られ火薬庫に引火し、喫水線に鉄鋼弾が魚雷のように突っ込む。100メートルの距離を大和級の徹甲弾は魚雷のように進んでいくのだ。


 グワーンと音が聞こえそうなほど揺れ、海中に没するのに時間はかからなかった。

 残りのペニシルベニアに駆逐艦の魚雷が殺到。この際最後の反撃とばかりに武蔵に2発が命中した。幸い甲板上

だったので被害がなかった。俺たちはこの下にいたわけだ。さすが不沈艦と感心させられた。

 それはともかく100本をこす魚雷でペニシルベニアは轟沈した。何で1隻にそんなに使ったのやら?


 アメリカ第77任務部隊第2郡のの中央隊と左翼部隊を壊滅させた。右翼隊は驚くなかれ志摩艦隊が無傷で全滅させていた。

 扶桑と山城と駆逐艦数隻の被害で俺たちはレイテ湾への道を切り開いたわけだが、小沢艦隊の悲劇もこれには関係していた。

 砲戦書いてると只一って出番ないんだよね。

 まあ次回は小沢艦隊が何をしていたか?栗田艦隊はどのような戦いを繰り広げていたか?そこに迫ります。

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