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不沈戦艦武蔵 沈み行く戦友  作者: 賀来麻奥
レイテ沖海戦
21/102

主砲のバカヤロー

 前回、主人公などの出身校を予科練と書いていましたが、予備校の間違いです。

 m(_ _)m  すいませんでした 。


 それではそろそろ物語りも完結に近づいてきました。

 (・_・)ノ では主砲のバカヤローをどうぞ。

 空母 イントレピッドからの第3次攻撃隊33機(戦闘機12、爆撃機12、雷撃機9)が攻撃を開始した。米軍機は栗田艦隊外周の駆逐艦、巡洋艦の対空砲火をくぐりぬけ、大和と武蔵に殺到する。

 俺達はこの海戦前にペンキを塗るはずだったが、4式弾射撃装置を付けるのに時間を費やしたため、ペンキは塗っていない。おそらくペンキを塗れば武蔵だけに攻撃が集中しただろう。

 大和の副砲が咆哮するなりこちらも射撃が開始された。というより俺達が仕事に付いたとき駆逐艦などの部隊は対空戦闘を開始していた。

 甲板上にはまたも生ごみ(元人間)が散乱し初めていた。そう書いていなかったが戦闘が終了した後、専門の兵士が片付けるのだ。死体を。「赤いペンキは結構だ」と言うやつまでも出始めた。まあ当然と言えば当然だろう。

 しかし今回は米軍機は剥き出しの機銃座に射撃を加えてきた。そして血しぶきが舞い、肉片は飛び散り、骨は砕け散る。俺はその中を走り、弾薬を補給して回る。目の前にオレンジ色のような黄色ともいえる閃光が走ることもあった。目の前の同僚がいきなりボロキレになるのも見てきた。

 そのとき「左舷中央部に魚雷2本です」偵察員が悲鳴をあげた。この時4式弾発射機の兵士は…銃撃をまともに食らってそれどころではなかった。

 武蔵はあわてて右に曲がり向かって来た、魚雷とすれ違いにかわそうとした。4式弾の兵士がなんとか撃った。魚雷は…なんとか避けれた。が、それをあざ笑うかのように左舷に魚雷が1本来た。これは避けれない。白い跡は武蔵野腹に突き刺さった。突如、武蔵の船体は大きく揺れた。命中だ。「被害を知らせよ」艦長がどなる。そして「戻せ。取り舵30度」と命令し元の方向に戻った。その艦長の横で艦の傾斜度針を目で追っていった。1度・・・2度・・・と傾いていく。そのとき電話が各処からかかった「左舷最下部甲板浸水」また主砲のほうからは「艦長、射撃方位盤故障です」

 またこの報告を則的班長が聞いていた。「射撃方位盤故障です」続けて「現在第2方位盤に切り変え中であります」との報告が入ってきたが、それには答えず「主砲のバカヤロー」と怒鳴り散らした。当時3連装三基の主砲は海軍の象徴であり、また主砲射撃員は神様のような存在だった。それをバカヤローと叫んだのだ。1同は唖然とした。

 結局艦長が第2射撃方位盤に切り替えの命令を出し、「応急員被害現場に急げ」などの命令を出していった。また11番カマ室が浸水し外壁からどんどん水が入って来るとの事だった。急いで排水命令を出した。「艦長、艦が左に4度傾斜しています」と隣で傾斜度を測っていた野崎中尉が緊張した様な声で言った。艦長は以外にも落ち着いて「うむ、そのようだな」と言った。

 傾斜を直すには反対側に注水すればいい…右舷注水開始。つづいて左舷からグラマン2機爆弾を落としたが命中せず。


 しかし食い下がって離れない。執拗なほど射撃を続ける。12,7ミリ機銃により水兵は屍に変わる。12,7ミリ機銃により兵器は破壊されていく。翼には相変わらず星が描かれている。

 このとき出しえる速度は22ノットとなっていた。

 高角砲は電動照準装置が破壊され、まちまちな不正確な射撃を受けていた。戦闘を終えてみると

大和には1本の魚雷が命中。また小型爆弾4発。長門は小型爆弾をうけたようだ。


 休むまもなく第4次攻撃が来たが、これは大和と長門に攻撃が集中した。武蔵は援護射撃を開始した。 「主砲3式弾撃ち方用意」またブザーが鳴り甲板下に逃げる。同じことをやっているが、これが戦闘なのだろう。これによる大和、長門に被害がなく(人的被害はある)敵機を40機を撃墜破した。(正確には5機撃墜13機被弾)

 

 一五二三 米軍空母を発進した第5次攻撃隊65機が来襲した。

 

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