戦艦部隊咆哮ス
第2艦隊はいきなり巡洋艦2隻駆逐艦4隻を撃沈する戦果を収めた。
しかし空には爆音が鳴り響く。しかしそれはすべての始まりに
過ぎなかった。果たして第2艦隊の運命は?
今回マリアナに突入を開始した陣容・指揮官が分からない人のために以下に記す。
※沈没艦及び撤退した機動部隊を除くが案の定、損傷艦は同行しているため表記する。
司令長官 栗田健男中将 参謀長 小柳富次少将 旗艦 重巡洋艦愛宕
前衛部隊 第一戦隊(宇垣纒中将)
戦艦 大和、武蔵
第四戦隊(栗田中将直率) 重巡 愛宕 高雄 鳥海 摩耶
第七戦隊(白石萬隆少将) 重巡 熊野 鈴谷 利根 筑摩
第二水雷戦隊(早川幹夫少将)
軽巡 能代 第三十一駆逐隊 長波 朝霜 岸波 沖波
第三十二駆逐隊 藤波 浜波 玉波
付属 島風
第一補給部隊 速吸 日栄丸 国洋丸 清洋丸 名取 夕凪 初霜 響 栂
第二補給部隊 あずさ丸 雪風 卯月
アメリカ第58任務部隊はこの時刻潜水艦より水上打撃部隊がリンガ泊地に入港してくるのを発見するも、大和型を発見できないとの情報を得ていた。金剛型は結局空母のエスコートとして必要なため引き返ったのだ。
そのため艦の種類まで情報を得ていた。
災害は忘れたころにやってくる。いきなりどうしたと思った人もいるだろう。いやいや俺も敵の巡洋艦2隻と駆逐艦4隻を撃沈した直後に向こうの空から爆音が聞こえてくるとは思わなかった。ちなみにこの日は晴れだった。
プロペラが回転し翼が風を切り裂く音が第2艦隊に近ずいてきた。
「対空戦闘準備!!艦上空に後50秒で到達する模様」俺は仕事である弾薬を運び始めた。いや手で持って運んでいるわけではない。手押し車・・?いやなんか違う。まあ手で運んでいるわけではない事は分かってくれ(どうでもいい)。そのとき「1番~3番主砲3式弾発射用意」という声が聞こえた。すると40秒後・・「タンタンターッタッター♪」(?)みたいな
警報音楽が鳴った。剥き出しの機銃座や高射砲(日本海軍は高角砲)や甲板上の兵士がいっきに甲板の下に退避を開始した。もちろん俺と竹浜も。
1回目の警告音が止んだ、そして2回目がなり始めたところで同時に俺たちは退避完了。そして止んだ。すると・・・・度肝を抜かれるような轟音がした。それは
いまでも耳にこびりついている。艦が揺れる。甲板の下でおそらく5度は揺れただろうというような感じだから、艦橋はもっと揺れたであろう。
俺は見てないが武蔵の15メートル測距儀(これは日本の光学技術を駆使したもので距離3万でも誤差は300メートル以内という高性能のものだった)の人に聞いたが
「しゃがんで上のほうを見ていたら、煙が甲板上からモワッと出てくるんだ。煙が消えて見ると空が燃えてるんだ。俺は4機くらい落ちていく航空機を見たね」と
言う。最もこの人は熟練者で主砲の発射は訓練で何回も見てきている人だった。ちなみにそこは機銃にも耐えられるように作られていた。
すぐさま俺たちは甲板上に向かった。高角砲が咆哮し、機銃が弾薬を吐く。襲ってきたのは以外に少ない100機程度だった。200機位はくるかと思っていた。
突如グラマン戦闘機が機銃掃射をしてきた。12,7ミリ機銃が火を噴く。俺たちの前にあった機銃座を狙いたやすく貫通させてしまった。敵はどうやら俺たちが狙いらしく、
他の艦には見向きもしない。しかしここである事に気がついた戦闘機がほとんどなのだ。見渡す限りグラマンである。遠方に偵察機が見えた・・・・・
これはどういうことだろうと思っていたが答えはすぐには分からなかった。
「おい!!弾をくれ」「あそこだ只一運んで来い」竹浜の言うとおり運んでいった。階段があるから今回は担いでいかねばならない。米俵を担ぐ訓練をしているので
この程度なんともない・・・・突如弾薬補給を頼んだ男が「早くこっちd・・・・」"だ"を言う前にその男はズタぼろに引き裂かれた。これが戦場なんだよなと思い
残っていた兵士に弾を渡し階段を下りていった。「甚おい!!しっかりするんだ」と腹に風穴があいている男を揺さぶっていた。
20分はたっただろうか。「距離3万5000メートルに敵艦を発見!!」と測距儀から報告が入った。すると米軍の航空機は帰っていった。そう戦艦が来るまでに足止めをしていたのだ。
この部隊はなんと、第7機動群 W・A・リー中将率いる部隊だ。つまりさっき沈めた米軍艦隊の本体だ。
戦艦 ワシントン ノース・カロライナ アイオワ インディアナの4隻
重巡 ニューオーリンズと駆逐艦8隻
俺達はもう用済みなので艦内に逃げる。主砲の爆風の餌食になるのはごめんだ。
ここからは証言を元に再現しよう。
まず敵は駆逐艦を前に出した。俺達は水雷戦隊が迎え撃った。しかし、アイオワとワシントンが咆哮した。駆逐艦の薄いところの装甲は7ミリであり、いったいこれで何が防げるのか疑問である。
ついでに主砲のメカニズムを詳しく説明しよう。飛ばしてくれても話しに関係は無いぞ。
直径約3mの円筒形の方位盤室の中央には、1辺約60cmの方位盤があり、各壁面には双眼鏡と示針版とハンドルが取り付けられているんだ。
この4つの壁面の前には、方位盤射手の他、方位盤室の指揮官の砲術長回手(敵艦との左右照準を合わせる担当)、動揺手(自艦の左右動揺を修正する担当)が配置につきく。
それそれが分担して操作をするわけだが、最終的には、方位盤射手が望遠鏡を覗きながら、ハンドルを操作し、望遠鏡の中の敵艦の甲板と艦橋の中心軸、つまり敵艦の中心の位置に、望遠鏡の○の中に+のデザインの基線をあわせて照準を行っていた。
この操作は、艦橋の下の発令所という部署にある、射撃盤という装置で「計算は、人間の操作で歯車を動かしてデータを処理されたいた)で動かされ各主砲塔に伝えられました。この操作には、200人ほどの人員が必要だったとか。
各主砲塔では、送られてきた情報は表示盤の針の位置によって示され。これを元針という。たとえば、発射仰角40度ならば、その位置に針が示される。すると、兵員がすみやかにハンドルを操作して砲塔側の針(これを追針という。)を元針に合わせて、射撃準備をする。
元針の位置と、追針の位置がピタリとなっていないと、いくら方位盤射手が引き金を引いても、砲弾は発射されない仕組みらしい。
まあそんな専門的知識を知っていようがどうでもいい。話を元に戻すぞ。
アイオワが放った砲弾は軽巡能代に1発ワシントンは 岸波に2発 沖波に1発を命中させた。岸波は・・・沈んだというか消滅したというほうがあっているかもしれないといわれた。もちろん生存者0人だ。沖波は艦首をもぎ取られたようになり沈んでいった。能代はマストが吹き飛ばされた。
なんとか他の艦は回避行動をとって交わしている。
「主砲射撃開始!!」大和、武蔵以下主力艦がアイオワとワシントンに狙いをつけた。「打ち方はじめ!」重さ1,5トンもある砲弾は大和、武蔵計12発が発砲された。まず1基2門が放って、その次1発打つを繰り返し命中率を上げるのだ。1分後「遠弾1000メートル!!俯角修正1度下げ」発射。「近弾600メートル」そのときアイオワが大和に狙いをつけ発砲。100メートル前方に着弾。
「いやに的確な射撃だな」艦長は唸った。
そのころ水雷戦隊は能代が先頭を切り反撃を開始。全艦が敵駆逐艦めがけ魚雷を発射した。
計50を超える魚雷が発射された。距離は1800メートル日本が誇る酸素魚雷は2万メートルもの距離を持つ。
アメリカ駆逐艦も魚雷を発射。そのまま並行して進もうとしたので2の舞をしてしまった。水柱が次々立った。日本艦隊はそのまま反転したのである。2度も同じ失敗をしてしまったアメリカ駆逐艦隊は、5隻が沈没した。日本水雷戦隊の日々の訓練を一生懸命してきた猛者ぞろいが万歳と叫んだ。
ここでアメリカ重巡洋艦ニューオーリンズが射撃を加えてきた。おまけにここでなんとインディアナの高射砲が火を吹いた。さらにノース・カロライナも射撃を開始。
長波が直撃弾を受けみるみる沈んでいった。さらに他の駆逐艦軍が至近弾を多数受けた。
武蔵がここでアイオワ戦艦を爽叉した。爽叉とはその間の左右に至近に命中したことだ。
つまりアイオワの位置を捉えたのだ。そして第七戦隊つまり 重巡 熊野 鈴谷 利根 筑摩は敵重巡に向けもう突進した。
重巡洋艦は水雷戦隊を援護しようと突き進む。戦艦大和、武蔵は4隻の戦艦と戦闘中その時何かが空からやってきた。
さてついに第2艦隊が望みに望んだ艦隊決戦です。
金剛、榛名は残念ながら引き返してしまいました。
さていったいこの先どうなるのか?
次回は「サイパン島の戦い」です。
毎回呼んでくれてる方々ありがとうございます。