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九月の七夕  作者: keikeiでございます。
1/1

エピソードNo.1.1 八雲 流星 「文化祭なにやる?」

 昔々、織姫は神様の着物の布を織る仕事をして天の川のほとりで毎日機を織っていました。しかし、彼女は遊びもせず、恋人もつくらないのでかわいそうに思った神様は、天の川の対岸で牛を飼っているまじめな彦星を織女に引き合わせ、やがて二人は結ばれ結婚しました。

 しかし結婚してからというもの、二人は仕事もせず、毎日遊んで暮らしていました。織姫が機を織らなくなってしまったので、神様たちの着物は擦り切れぼろぼろになり、彦星が牛の世話をしなくなったので、牛はやせ細り、病気になってしまいました。

 これに怒った神様は、二人を天の川の両岸に引き離しました。二人は悲しみのあまり毎日泣き暮らしていました。それをかわいそうに思った神様は、二人が毎日まじめに働くならば、年に一度、七月七日の夜に会わせてやると約束をしました。そして七月七日の七夕の夜、織姫と彦星は待ちに待った「再会」という願いをかなえます。

 やがて人々は「二人のように、願い事がかないますように」と、短冊に色々な願い事を書き、笹や竹の葉に飾るようになるのです。おしまい。


「せんせ~、それじゃあかわいそうだとおもいます。」

「あら、やぐもくん。どうしてかわいそうだとおもうの?」

「だってぇ、大好きな人とぉ、はなればなれになっちゃうんでしょぉ?嫌じゃないの?」

「そうねぇ。じゃあやぐもくんならどうするかな?」

「それはぁ?う~~ん。えっと、、、」

「まだわからなくてもいいのよ。でも、もし、これから先こんなことが起こっちゃったとき、どうしたらいいのか、みんなも考えておきましょうね。」

     は~い!せんせー!


 俺がまだ、幼稚園児の時、あの幼稚園の先生に聞かれたあの問題。高校生になった今でもまだ答えは出ず、心に突き刺さっていた。あれからしばらくしても、恋愛とは理不尽なことがつきまわるもんだと思った。

   俺がもっと賢ければな

「お~い!生きてる?なんかあった?どしたん、話きこか?」

「きっしょ。なんもないから。」

「ははっ!そっか、ならいいけどよ。でも、なんかあったらちゃんと他の人でもいいから相談しなよ。ため込むのがいっちゃん良くないんだから。」

「うぃ。ありがと。」

この世話焼きは中島健。学校の中で気軽に喋れる唯一の友達だ。何と言ってもいいやつで高校入学式の日に俺みたいなあまり他の人と話すのが得意じゃなく、一人でいる奴に話しかけまくってひとりぼっちじゃないようにしてくれるようなやつだ。こいつのおかげで学校生活が苦ではない。こいつがいなけりゃ俺は今頃不登校になってたと思う。

「ところでなんだが、お前はあれはどうすんの?なにやんの?」

「あれってなんだよ?」

「この時期にあれなんて文化祭以外ないだろ!」

「そんなことはないと思うがなあ」

「で!なにやんの?」

「う~ん、今年もなんもやんなくていいや。文化祭なんて途中で抜け出して一人で帰るわ。」

「おいおい、冗談だろ?文化祭だぞ!青春の代名詞じゃん。なんて言っても他校から女子が来る一年に一度の大イベントだぞ!」

「女子とかどうでもいいわ。お前はモテるだろうからいいと思うが。」

この高校は男子校で学校内で女子と会うなんてこの文化祭でしかない。俺はどうせ共学の高校行ってもモテないだろうからいいが、異性にに飢えているほかの男子たちからしてみれば彼女を作る絶好の機会なのだ。

「やることないんだったら俺のところの企画こいよ。」

「まぁいいけど。なにすんの?」

文化祭と言えばカジノとかお化け屋敷とかそこらへんだろ。部活でやるんだったら、運動系なら試合を体育館でしたり、吹奏楽部とかなら発表会みたいなのとか。こいつはバスケ部だし、やっぱ試合すんのかな?全然バスケはできんから、審判とかやるか。

「フフフ、聞いて驚きすぎて気絶すんなよ?」

「はいはい、で?」

「俺たちがやるのはな!男子メイド喫茶だ!」

ドヤ顔で友人が発した言葉は俺の脳を駆け回った。処理しきれず思考が停止し、身体はこの言葉を処理することに全神経を集中させた!しかし、それでも処理できなかった結果、無事気絶!

「おーい!まじかよ。ごめんて!起きてくれ!」

絶対文化祭は抜けだそ。彼はそう強く心に誓ったのである







初めまして!keikeiというものです。1.1話どうでしたでしょうか。まだ感想をもらえるほどの長さ書いてませんが、これからも面白いと思われるような物を書いていきたいと思います。どうか末永くよろしくお願いします!

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