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叫ばないなら永遠なんてない

作者: 秋葉竹




バッカだなぁ

永遠なんて

ありっこないじゃないか


忘れられない永遠みたいな約束を

かたくなに憶え込んでしまって

そうじゃなくなった罪を

嘘みたいだと詰るくちびるわずかにふるえて


屹立するってことは

とても非常にあたりまえみたいに

カンタンなんだけど

寂しさの果実はすこしだけ酸っぱくて

すこしだけ齧るとやさしさと違う音がする


終わらないで、永遠ッ!

って

バッカみたいな叫びじゃない?


永遠って

終わらないから永遠なのにね


くだらないぜ、日常ッ!

って

バッカみたいな言い訳じゃない?


日常って

くだらないから日常なのにね


寂しい夢を埋められるのは

けっして変わらないと云い放つ絶叫に似て

たどり着けない天国の幸せを希むに似て

墓場まで持ってゆく至純だったり

なによりも正しい悪夢だったり

寂しさの果てのひと恋の想いだったり

するよなぁ。


ねぇ、かみさま?


夜のなかでは

みぃんな、寂しいんだよね?


どこにも

綺麗に生きることを考えないひとなんて

いないんだよね?


永遠なんて

無いなんて

探しちゃダメな

ためらいの果て

知りえた聖典がある世界の紫煙を

煙草の煙を吐くたやすさで告ぐものあり


バッカだなぁ

ためらったら手に入らないのが

探しちゃみつからない宝物が

ためらわない悪さえ嫌わない純なる希望が

探さない湖に流れる清い小川のせせらぎが

永遠だったり

するんだよ

って

かすんでふるえる

声がするみたいな


それは叫びではなく








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