私と、
ある日、
僕はギターを弾きたくなった。
心の中を左右する僕の魂は、
ただ、
ギターを弾きたかった。
親愛なる友に捧げ、
亡くした友に告ぐ。
─────私は、今、何処にいるのだろう。
ギターと共に語り合うと、全てが白い世界に包まれた。
白い世界には、
若かりし私がいる────。
遊んでいる。
とても楽しそうに。
────その"私"をしばらく見つめていると、
そこに、何人か見えてきた。
私の友だ。
私と彼は、更に響き合った。
────誰かが私を招いている。
────私も仲間に入れてくれるのかい?
私はすっ、とギターを置き、近付こうとした。
その刹那、
彼は寂しそうに奏でた。
───私は気が付いた。
──────私はまだ、しなければならないことがある。
そう思うと、私はまた彼と一緒に遊んだ。
彼は、世界を森にした。
樹海────。
─────とても静かだ。
私は、素晴らしきこの世界を目の当たりにし、
ゆらり。ゆらりと舞う葉と踊った。
人とは小さいものだ。
そして、愚かだ。
何も気付いていない。
そして、気付こうとしない。
人生は──────、
───────自分だけのものではないと。
私と彼は、いつまでも語り合っていた。
秋の夜空にて。