私のエッセイ~第百三十八弾:カセットテープは・・・あったかい!
皆さん、おはこんばんちは! お元気ですか・・・?
本日は「アナログ音源」であるカセットテープについて。
今の若い読者の皆様は、生まれたときには、すでにCDがあったと思いますが・・・私が子供のときは、カセットテープが主流でした。
もう少し上の世代では、『レコード』でしたね。
1982年、私が小学校六年生のときに(あ、歳がバレバレだぁ)、CDが世に出てきました。
でも、小遣いが月1000円だった貧乏少年には、CDどころか、カセットテープすら買う余裕はありませんでしたね。
現在、音楽で主流となっているのは、言うまでもなく『Mp3』などのファイル形式のデジタル音源ですよね。
CDそのものではなく、ストリーミングの音楽配信などで、好きなアーティストの曲を選んで購入する人も多いと思います。
デジタル音源は、音も綺麗だし、曲の頭出しどころか、マウス操作にて一瞬で好きな箇所に飛んで何回でも聴けるし、無劣化でコピーも楽ちん。
でもね、私、久々に松田聖子のカセットテープを引っ張り出して、先日買ったSONYのカセットプレーヤーで聴いてみたんですよ。
そしたらですね、とっても温かみと厚みのある音に、うっとりしちゃったんです。そりゃあ、CDに比べると、音は悪いですよ。しかしね、デジタル音源のように、「1とゼロ」でブツ切りされた飛び飛びのデータ音ではなくて、連続したやわらかい音だったんです。
もうひとつ。
『アルバム』ってあるじゃないですか・・・?
皆さんも、好きなアーティストのCDのアルバム買ったことあると思いますが・・・
どうしても『聴かない曲』ってありません・・・?
カセットテープやレコードと違って、「頭出し」や「ピンポイントでの曲指定」ができちゃうものだから、たいていの方は(= 私も含めて)、「聴く曲」「聴かない曲」ってのが出てきちゃうと思うんですね。
さらに、たとえ聴いても、イントロ部分だけで「判定」しちゃって、『あぁ・・・好みじゃねえわ。』で聴くのやめちゃって、その後二度と聴かなくなっちゃったご経験も・・・。
しかしですね・・・『カセットテープ』の場合、それができないことで・・・畢竟、アルバムのテープを聴く場合、飛ばさずに、嫌でも全曲聴くようになりますよね。
そうしますとね、曲のえり好みができないものだから、「曲の食わず嫌い」ということが少なくなると思うんですね。
皆さんもご経験がありませんか?
CDアルバム収録曲で、なんとなく「先入観」で自分の好みでなかったために「聴き控え」していた曲なり歌が、「んー、ちと聴いてみっか。」となって、いざあらためて聴いてみたら、自分にとっての「隠れ名曲だった!」ってご経験が・・・。
そういった「見逃し」があまりないことも、カセットテープの大きな魅力ではないでしょうか。
レコードやカセットテープが見直されて、静かなブームになっているそうです。
特にカセットテープは、これを知らない若い世代の方には、その長方形の形状も含めて、新鮮な音楽メディアとして映るんですって。
われわれオッサン世代も、ノスタルジーを感じられる古き良きカセットテープを、見直してみませんか・・・?
あぁ・・・またカセットテープ対応のカーステ探してみるかなぁ・・・。
m(_ _)m