表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/27

第2話 捜索

【前回迄のあらすじ】 


『オジカ事務用品』に勤める平凡な青年『(たいら) 盆人(はちひと)』は、偶然、異世界の無敵の軍『衛鬼兵団』の司令官『ユイ』と出会い、この世界での『暫定司令官』に任命される。


 憧れの鷹音ようおんさんが勤める『㈱アティロム』に単身で突入した盆人の肩をつついたのは、何と! 鷹音さんその人だった!


 盆人は鷹音さんの口から自分が『素敵だ』と評判になっている事を聞いて驚く。


 更に、二人で盆人の持参した短冊を結び付ける場所を探し始める事になった!

 俺を上目遣いで見つめる鷹音(ようおん)さんの、はにかんだ顔が、あまりにも可愛過ぎて思わず目を反らした。 ……彼女はクスッと笑い、視線を笹の葉に向けた。


 他愛もない話をしながら、笹の葉の隙間を探していたが、鷹音(ようおん)さんが、唐突にサッ……と移動したかと思うと、一枚の短冊を手で隠した。


「あ、見つけましたか?」


「あ、いえ、これは……」明らかに動揺している。 彼女の色白の頬と耳が、ほんのりと紅く染まって(じつ)に可憐だ。


「あ~、鷹音(ようおん)さん! さっき俺の短冊見たんですから、見せて下さい!」……ちょっと、強引な感じもアピールしておこう。


「これは、本当に、違うんです」……と言って、笹の葉の奥に隠してしまった。


 目標(ターゲット)座標(ロケート)記憶(セーブ)完了(コンプリート)。 後程(のちほど)確認に向う。


 ……空きが無いですね……等と言いながら鷹音(ようおん)さんを見ると、本当に一生懸命に俺の短冊を結ぶ隙間を探してくれている。


 ……そんな彼女の目を盗み、先ほどの目標(ターゲット)座標(ロケート)に戻って、チラ見した。 そこには……


野華(ひろか)さんみたいに、綺麗になれますように』……とあった。 なんだ、こっちかあ。


 それにしても、自分から隠すなんて、なんて奥ゆかしさだ! 益々(ますます)好きになった。


 短冊を、彼女が隠した状態に戻し、何食わぬ顔で彼女の側に戻った。

【次回予告】


 盆人の短冊を結び付ける場所が見付からず、歩き回る二人……。


 すると鷹音ようおんさんが、とんでもない提案をして来た!



 次回 第3話『一生のお願い』をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ