幼馴染は脅したい
本日実質1回目の投稿です。
今回は友人と幼馴染part2です。
何やら不穏な感じですねぇ〜
時同じくして、昇降口にて
「あんた、本当に私の言う事聴く気ある?
さっきの姿を見てると、そんな気は全然感じられない
んだけど。この様子だと、
あの事をばらす事になるよ。」
この一言が奔った瞬間、友人の動きが一瞬止まった。
そして気怠げに身を翻しながら、弁明を始めた。
「その『あの事』だけで手伝える分が終わっただけで
今までの約...一年間弱は手伝っただろ。
第一、お前の証言でなんて...何でそれがある...」
友人は、目の前の女子がその写真を持っている事が
信じられないようだ。まるで幻の様だ、と。
唖然とした友人を尻目に、幼馴染は畳み掛ける。
「証拠ならここにあるよ。これでもっと手伝う気に
なったかなぁ?」
まるでドS殺人鬼の様な笑みを見せる幼馴染。
小悪魔と揶揄する事が生ぬるく思える程だ。
「あんた、相変わらず外道だな。そこでしてあいつを
別れさせたいのか。少なくともあいつは別れたそうだ
からまだましだが、相当クズだぞ。」
それを聞いた幼馴染は何かが面白かったのだろう。
腹を抱え、コンクリの柱を叩きながら爆笑していた。
そして正面を見据え、
「それなんの冗談?自分のことを棚に上げて何言って
るの?お前の方がよっぽどクズだよ。こう言うのを、
特大ブーメランって言うのかな?」
なんて事をほざいた。
俺は約1年前こいつにとある弱みを握られてしまった。
それからと言うものの、時には馬車馬の如く扱い、
また時には歯車の如く酷使されてきた。
これで最後と言われ頼まれたのは、あいつが彼女と
別れるようにしろ、だと。
もう、疲れたんだよ。
「そう言えば、あいつを彼女と離したい理由を聞いて
無かったなぁ。なぁ、なんで何だ?別にお前とは
なんの関係もn『あいつが許せないからよ!』
幼馴染は、断末魔に近い様な金切り声で叫んだ。
そして友人は、地雷だったなぁと、聞いたことを
アルゴン並みに軽く後悔する羽目になった。
「いつもあいつの隣にいるのは私だったのに...
あいつが...その場所を取ったのよ!いきなり現れて
奪って行くなんて理不尽よ!彼を幸せに出来るのも
私しかいない!彼を一番愛しているのも...私だけ!」
嗚咽しながら叫ぶ彼女は、どこか美しかった。
コンクリの柱を殴った幼馴染の手には血が滲む。
肩を小刻みに揺らす彼女に呼びかける。
「今日はもう帰ろう。でないともうすぐ彼らが来る。
お前だって、こんな姿は見られたくないだろう?」
彼女は渋々頷く。
ようやく友人は、束の間の平和をもぎ取ったのだ。
友人は溜息を一つ溢して、
「あいつは奇人変人を引き寄せる力でも有るのね。」
そうひとりごちた。
幼馴染もやばいやつだった...
友人は何やったんですかねw
沈みし星が黒に満ち時、作者は本気を出すであろう
なんつって。普通に評価お願いします!
土日のうちに1人は死にます。