幼馴染は実行する
夜投稿第三弾です!
これを含めて後3話くらいで終わります。
翡翠を介しての会話を通じて分かった事がある。記憶を失ったとしても、誠は誠だったと。こいつだけは幸せになってはいけない。私だけじゃ無くて、晶まで巻き込んで。許せない。記憶を失ってようが関係ない。後は実行するだけだ。
夕暮れに差し掛かったあたりで、翡翠は用事があると言って帰っていった。2人だけが残された病室には、気まずい雰囲気が流れている。ベッドの隣の棚の上には、見舞品のカットされたフルーツが数切れ。フルーツナイフはそのまま放置されている。この好機を逃す訳には行かない。震えながら声をかける。
「じゃ、じゃあ、私も帰るね」
「またね、お姉さん。待ってます」
背筋をむず痒いものが奔る。こいつにお姉さんと言われる日が来るとは......帰るふりをしながら棚の上に手を伸ばす。誠は疲れたのか、もう寝る様だ。
これを刺すだけだ。そうすれば全てが終わる。今更事実を言っても誰も信じはしないだろう。ならもういっその事......
ナイフを肋骨と水平にして握る。力を入れれば入れるほど震える手。霞んでいく視界。二度目でも慣れないこの感覚を無我夢中で押しのける、ブスリと。気を取り戻したときには、誠の胸からは黒いプラスチックが生えている。そして、入院着は朱に染まっていく。
やっと、漸く終わった。ほっと一息つく。緊張で強張った全身から力が抜け、床にぺたんと座り込む。やったよ、私でも仇をとれた。そんな至福の時間はけたたましく響き出した電子音に遮られる。
逃げなきゃ。そんな思考がドーパミンで溢れて帰った脳を満たしていく。全身を蝕む罪悪感は耳元でこう囁く。
「もう、死んじゃえよ」と。
もっと早く書くんだ!
書きだめが足りねぇ。
皆さん感想と評価待ってます♪
ちゃんと今日中には終わらせてるよ!(震え声)




