幼馴染は逃げる
夜の投稿追い込み第一弾
こっから畳み掛けっぞ〜!
そして忌々しいあの土地へと私は帰ってきた。朧げな記憶を頼りに進んでいく。脅してはいたけれど、全てあいつの思惑通りになってしまった過去の自分を恨みながら。すると雨が降り頻る中、私を呼ぶ声がした。振り向くと紺色の制服が2人。
「ちょっとお話したいんだけど、署までご同行願えますか?」
気がつくと傘を投げ捨てて走り出していた。街を歩いている人達は何事かとこちらに一瞬目線を向ける。その目線がまた怖くてただ走り続けた。
気がつくと晶の家の前についていた。何でまたこんな所に、もう晶は居ないのに。玄関が空き、人が1人出てくる。あの日、あの場所にいたあの子。桔梗にとても似たあの子。
「翡翠ちゃん......貴女だったんだね、やっぱり」
その言葉を微笑みながら聞いていた少女はこう言った。
「貴女は私のお兄ちゃんを殺したじゃない。同罪よ。それより、誠君に会いにきたんでしょう?私についてきて」
雨足は一層激しさを増すばかりだ。
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