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僕は地雷を回避したい

本日初投稿でございます♪

本当はもう少し上げたっかんですがねぇ〜

しかし、2日連続で投稿です!これは快挙だ!

是非今日も楽しんでいってください。

(誰もいない空間に反響して消えていく。)

「い、いや、何でもないんだ。なっ?」


全身から冷や汗が、滲み出しては蒸発していく。


30年物の扇風機の様な挙動で、隣を見やる。


「なぁ〜、あいつ愛されてるよなぁ〜。

羨ましいなぁ〜、分けてくれよ〜。」


ニヤつきながらこんな事を吐かす(ぬかす)2人が、

そこにはいた。


...いや、2人?


「幼馴染のお前までそっちにまわるなよ、千鶴!」

「にっひっひっ〜♪やっぱ弄り甲斐有るよね〜」


八重歯を光らせ嬉しそうに笑う彼女は僕の幼馴染の

千夜技 千鶴だ。


肩の下で切り揃えられた粟色の髪は、膨らみを持ち、

俗に言う『ゆるふわ感』を醸し出しつつも快活さを

感じさせる。


見た目通りの運動ばかで、勉強に関しては、彩葉と比べ、月とスッポンどころか、ボイジャーとダイオウグソクムシぐらいの差がある。


運動極振りの千鶴の事を、僕は...

「何を考えているのかなぁ?マイ・ダーリン♪

そんな自分の遺産争い中に元カノに相続させようと

したら周囲に総シカトされた様な寂寥感漂わせて。


そんな事より、は・や・く帰りましょう。」


彩葉は僕の御隠居の様な覇気の無い顔を見て言った。


肩を落としため息を一つ、


「生憎僕の彼女は君が最初だ。しかしまた変な言い回しをして...そういう所が余人に刺さるんだから、気をつけてくれよ〜ほんとに。」


僕自身、彩葉と話す事は嫌いじゃない。


むしろ、それどころか、好きでさえある。


彼女はただ、僕には()()()()()なだけだ。


「早く一緒に来てくれないと、浮気判定するよ?」


13日金曜日のあいつも命乞いをしたくなる様な冷ややかな笑み。僕の体は、ボーズアインシュタイン凝縮を

起こすのではないか、と言うほどまでに冷え切る。


そして、彼女は怯える僕の腕を無理くり引っ張り立ち

上がらせ、腕を組んだ。


「さぁ、行きましょ♪」


この時の彩葉が僕だけに見せる満面の笑みは、僕の胸を締め付ける。罪悪感と幸福感との合間にて。


こういう所は、本当にずるいと思ってしまう。


「なぁ、俺らを蚊帳の外に追いやらないで

くれるかなぁ〜、そこのリア充様達〜。」


「ずるいぞー!晶はみんなの共有物だぞ〜!

独占は、メッ!だぞ〜!」


空気として濾過されていた彼等が割り込んでくる。

僕は背景を知りつつリア充と煽ってくる誠を

睨みつけた。


(お前、あれ本気で言って無いよな!)


(んな訳無いだろ〜。

あれくらい言わないと隠せないぞ、お前。)


(それはそうだけど...)


そんな事をアイコンタクトで交わし合う。すると、


「むっ、そこのお二人さん。

アイコンタクトで隠し事とは、いけませんな〜。

やっぱり私は置いてきぼりですかそうですか...」


千鶴はそんな事を言って、乞食の様に項垂れ、拗ねてしまった。


(おい、お前が始めただろ。何とかしろって。)

(そんな事僕に言われても、彩葉が隣にいるんだぞ!

いったいどうしろって言うんだよ〜)


再びアイコンタクトを再開した僕等。


そこに何気なく投げ込まれた爆弾があった。


それは彼女に言わなければとは思いつつも、喉の峠を越えることができず、瀕死だったものだ。


それは奇しくも、彼女の口から放たれた。


「そのぉ〜、今年の花火大会は、


2人きりで見てくださいますか?」と。


分かっているんですよ、これは流行らなそうだと!

それでも、誰か一人でもいいんで、

評価して下さ〜い!


だ れ がぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ‼︎

さみしい...(ポロリ)

(再び、誰もいない空間に反響して消えていく。)

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