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友人は囁きたい

今日もしっかり投稿します!

どうも、亀の解剖でサイコパス呼ばわりされたあずれんです!


今回も友人回です!主人公が主人公してない......

 全部僕のせいだ。僕が不甲斐ないから、クズだから、優柔不断だから、こんな事になったんだ。

自己嫌悪のスパイラルへと沈んでいく晶。閉ざされた彼の心をノックする者が1人。


「晶、あの日の真相知りたいか?」

「誠......何で、今更そんな事」


 いきなりそんな事を言い出すから面喰らったよ、と言う晶へ呼び掛ける誠の声のトーンが一つ下がる。


「どうしたんだ、誠。僕を笑いに来たのか」

「お前はこんな時に何言ってんだ......まあ良い。それよりだ。あの日彩葉を落としたのは......桔梗かもしれない」

「......何を言っているんだ、誠。桔梗がそんな事する訳無いだろう」


 誠は晶の部屋のドアを強引に開けて、手に握った巾着を晶の目の前に晒した。愕然とする晶。


「どうして、それをお前が......まさか、ここに、それが?」

「ああ、そうだ。あいつの部屋にな。これで分かっただろ。千鶴はやってないぞ」


 絶望感を表すには十分すぎる顔を覗かせる晶は震え声で語る。


「あいつが千鶴がやったって言うから来たのに、何で......全て任せてって言ったから来たのに......」


 そんな晶を見ていた誠は、恍惚としながら悪魔の囁きを思いつく。


「なあ、あいつが、桔梗がお前の大切な物を奪っていくんだぞ、あの時も今も。お前は何もしなくて良いのか?今なら仇だって討てるし、千鶴だってまだ助かる。さあ、どうするんだ」


 誠の額から汗が一筋流れる。晶はなりふり構わず悪魔に忠誠を誓うだろう。それも狂気的に。微塵も後悔を感じさせない声で答えたのは、静謐な怒りを秘めた目で此方を見つめる晶。


「よし、分かった。俺は今日ここに来てない。良いな。後は好きにすれば良い」


 パンドラの箱を開けてしまった後悔を投げ捨て、逃げ去って行く誠を見届けてから、晶は動き出した。桔梗を亡き者にする為に。



最近1話1話が短くてすまないです!


書き溜めの必要性を再認識したのでやる為ですので、倦怠期では無いです、申し訳ねえ......

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