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幼馴染は問いたい4

はい二本目!

薄暗がりを進んでいくのは二つの影。

火に群がる蟲の様にとある部屋へと向かって行く。


一番奥の扉には、『私の晶♡』と書かれたプレートが粗雑に掛けられていた。千鶴は胸糞悪いと言った表情でその扉をノックする。少しの間も開けずに返事は返ってきた。


「桔梗っ、もう夕食なのかっ?」


などと晶の情け無いと言ったらありゃしない腑抜けた声。自分の知らない晶を突き付けられた千鶴は、呆然と立ち尽くしていた。開いた口が塞がらないと言った様子だ。するとすぐ後から囁く声。


「もう晶君との会話は終わった?これで分かったでしょう、もう貴女の知らない晶君は私の物なの。貴女の付け入る隙なんて、無いのよ」


全身を強張らせる千鶴は、今までの晶との思い出を燃料にしたのか、晶に声をかける。


「あっ、晶......私だよ、千鶴だよ、分かる?今日はあの日の誤解をt『何でお前がいるんだよっ!さっさと出てけ!』そんなぁ......」


硬い殻で全てを覆われてしまった晶にその声は届く事なく拒絶されてしまう。一筋の涙が千鶴の頬を流れる。


「どうして......どうしてなの?」


千鶴はそう呟きながら、ガクッと膝を落とし壁にもたれかかる。そして力なく笑った。そこに近づく桔梗は妖しげな笑みを浮かべている。


「ほら言ったでしょ、無駄だと」


嘲笑うかの様な桔梗の瞳に、千鶴は魅入られてしまった。

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星が欲しい(ボソッ)2回目......

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