僕は死にたい
短めですが、キリがいいので......
昼投稿を継続するためです!
僕は一心不乱に走る続けた。
空模様は次第に悪化していき、いつしか雨が降り始めて来た。
「はっ、はっ...」
何者かに追われるかの様に走り続ける僕はとある公園
に辿り着いていた。ここは千鶴との思い出の場所だ。
自分のあまりにも惨めな姿が水溜りに反射する。
走り疲れた僕はブランコに腰掛ける。
ギーッ、ギーッと鳴く遊具。
雨がしとしとと降る公園にただ一人。
目を閉じれば、瞼の裏には幼馴染との思い出がありありと浮かんでくる。
公園で駆け回ったあの日、一緒に家出を計画したあの日、手持ち花火で遊んだあの日......
感傷に浸っていると、急に後ろから抱きしめられた。
「晶君は悪くないよ。そう、晶君は何も、悪くない。
全ては、貴方の周りにいた人達が悪いの。だからもう
全てを放り捨てて。」
桔梗の口から悪魔の囁きが紡ぎ出される。
止めろ......お前の口からそんな言葉......聞きたくない。
僕の顔を後ろから抱える様にして優しく包み込む。
「だ......だとしても、もう僕に居場所は......」
懺悔の声が僕の口から漏れる。
「千鶴ちゃんを殺そうとしたもんね。もう自分の家には居づらいよね......でも大丈夫よ、私の家に来れば良いんだもの。全て私に任せれば良いのよ。」
西太后も恐るその笑顔が、僕の顔を覗き込んでいた。
今日中にもう一本あげたい...
評価待ってます......お願いします!




