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第9話 ラグビー観戦と彼の不機嫌

ブクマと評価ありがとうございます!ゞ(*´▽`*)/

誤字報告もありがとーございます(//∇//)ハズカチ

 バチン!!!

 選手同士の衝突音が響く。

 近くへ来た選手の荒い呼吸音や足音が響く。



「一番前って臨場感あるね・・・・・」

「そうでしょう?!」

 フフン、と得意げに言った。きっとドヤ顔になっている。亮さんは苦笑いしてる。


「席の上の方から見ると全体が見えてゲームの流れが見やすかったりするんですけど、私は断然最前列派なので!」

「うん。」


「初めて観る人には最前列の方が好きになってもらえるかな、と思ったんですけど後で上で見てみます?」

「ここで良いよ。一番前で観たかったから朝から並んだんでしょう?」

「えへへ、そうです。選手の表情も見られたりするし、迫力がすごいから前が好きなんです。」


「ガテン系好きって言ってたね。」

 ポソっと言うから歓声で聞き取れなかった。

「何です?」

「いや、何でもないよ。」


 ?元気ないなー。やっぱり具合悪いのかな。あの後もう一度聞いて体調は悪くないって言ってたけどこの後のデザインの打ち合わせは後日にしようかな。


 何て考えてたら目の前でスクラム組み始めた!

 やばいやばい!

 超カッコイイ!!

 嬉々として写真を撮っているのを残念な人を見る様にため息をしている亮さんが視界に入った。

 え、そんな引かなくても良くない?!




 ********************

「ん~~~!!」

 両手を目一杯上に上げて伸びる。ずっと座っていたから体が少し固まってしまった。


「もう1試合あるんだっけ?」

 たった今第1試合が終わったばかりだ。


「そうです。同じチケットで2試合観られるんですよ!」

「すごいね。チケット代安すぎない?」

 税抜き¥1800で2試合観られるって本当に安いと思う。知った当初の私も驚いたくらいだ。

 ちなみに私はチームのファンクラブにも入っているのでさらに安くチケットを手に入れている。

 本人のみ有効だから亮さんは正規の値段になっちゃったけど、充分安く感じたみたいだ。


「もう少し高くても良さそうですよね。」

「そうだね、まぁ需要と供給のバランスの見極めは難しそうだけど。」

 そうなんだよね~高いと新規のファンの敷居は高くなる。



「それより。さっきの試合、ほぼ時間通り終わったから次まで時間結構ありますよ?何か買いに行きます?お酒とか。」


 ラグビーの試合は前後半40分ハーフタイム10分なので90分、正味1時間半かかる計算だが、途中でレフェリーが、重い反則やひどい怪我の場合に時計を止める事があるので、1時間半で終わる事はあまりない。

 長引くと次の試合まで20分もない!なんて事もある。


「いつもどうしてるの?」

「私は大抵スタバ行ってます。」

「そっか、今はお酒よりコーヒー飲みたい気分かな。」

「じゃぁスタバ行きましょ!」



 ひしめく人々の合間をうまくぬって正門から外へ出る。

「こんなに人いるとは思わなかった。」

「結構人いるでしょう?」


 人を避ける為横に並んで歩けなかったので大した会話もなくスタバに着いた。



「何飲む?」

 すっかり秋めいてもうフラペチーノて気分じゃない。それにあれは報酬だから、今回は別のにしよう。


「低脂肪のカフェモカ・・・って自分で頼みますよ?」

「いーよ、ついでだから。」

「私払います。」

「いいって。」

 少し強めに言われてしまったのでそのまま奢ってもらう事にした。


(なんでちょっと怒ってるのよ・・・)


「ありがとうございます・・・」

 若干納得出来なかったが、奢ってもらっているのでお礼はちゃんと言った。



 ********************


「面白かった。」

「ほんと?!良かったです。」

 第2試合は、両チーム拮抗した試合だったので、ハラハラして本当に面白い試合だった。



「さて、夕飯兼デザインの打ち合わせですけど、体調は大丈夫ですか?後日でも良いですよ?」

「何も問題ない。」

 またムスってしてる。何なの!気分屋さん?


「・・・そんなに機嫌悪いとゴハン行きたくないんですけど。」

「え・・・!?あれ?今機嫌悪かった?」

 心底驚いた様な顔をしている。不機嫌を巻き散らかしてるの気づかなかったのだろうか。


「はい、つい先ほどまで。たった今いつもの亮さんになりましたけど。」

「全然気付けてなかったや・・・ごめん。」

 手を口元にあて目を瞑った。



 とりあえず、夕飯には行く事にはした。


ラグビーのチケット代現在は違いまーす。¥2000だったかな?ちょっと値上がりしました。

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