第17話 添い寝
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急に目が覚めた。
昨日いっぱい寝たから目が冴えてしまったのだろう。
少し暗いな・・・何時くらいだろう、と視界を定め始めて異変に気付いた。
「え? え?! あれっ?!」
目の前に亮さんの胸板!
目線を上へとやると寝顔!
そして布団の中!!を確かめる。
・・・・良かった。服着てた。
「ん・・・もう起きたの?」
布団をめくったりして騒いだからか亮さんもつられて起きたみたいだ。
「えっあの、あれっ。」
混乱していると、ふぁ・・と眠そうに、目も開けずに両腕で頭を抱えられてしまった。
「抱き心地良さそうだったのでつい・・・」
それ前も聞いた!
「まだ6時前だからもう少し寝てなよ・・・」
と言っておでこにチューされた!
この状態で寝れるとでも?!!
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目が冴えてもう寝られないのにがっちりホールドされてて起きられず、結局一緒に7時頃起きた。
私の抗議の目線に気付いたらしく、
「客用布団ないし、ソファだと寝られないから。文字通り添い寝だけだよ。」
と少し笑いながら言われた。
「そうなんだろうけど、そう言う事じゃない!」
確かに、ソファで寝るよ。とは言われていない。
が、一緒に寝るよ、とも言われてない。
「何か今日ポメラニアンみたいだね。」
「ポ、ポメ?!」
え?何急に。
「キャンキャン言っててかわいいわ。あ、柴犬カットの方のポメね。」
キャンキャン言ってて、には少し引っかかるが、
「ポメは好き♡」
「あれ、怒るかと思ったけど。そう言えば初期段階で猫に似てると思ってたんだよね。なんだっけな、垂れ耳で目がまん丸の・・・・スコティッシュフォールドか。」
「私スコに似てるの?」
あんなかわいい生き物に似てると言われてまんざらでもなかった。
自分でもチョロいのでは?!と思う。
「ふふ。機嫌直してくれた様で良かった。」
しょっちゅう猫、しかもスコティッシュフォールドの動画を見る程猫は好きなので似ている、と言われた事に自然と笑顔になってしまった様だ。
「昨日よりは顔色良いけど、それでも良いとは言え無さそうだね。」
そうね、今日の方が具合悪くなる率高い。
「暖かくして、薬も先飲めば何とかなると思う。」
「ん~じゃぁ、もう少し日が高くなってから送っていくよ。」
「はい、ありがとうございます。」
生理痛の時の電車は正直辛いのでお言葉に甘えたい。
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「ごちそうさまでした。」
昨日買ってきてくれていたスープとゼリーを頂いた。
「はい、どういたしまして。俺シャワー浴びてくるからゆっくりしてて。」
私も若干汗掻いてるんだよな~
「う~私もシャワー浴びたい。」
「お、じゃぁ一緒に入る?」
「入りません!!」
「即答か~わかってたけど寂しいわ。」
そう笑いながらバスルームへ行ってしまった。
一人になった所で昨日からのあれこれを思い出す。
両手で頬を抑えると熱い。思い出し笑いならぬ思い出し熱??
ただ、まだ付き合っていないのだ。
でもこんなのもう付き合っている様なものでは・・・
はっきりと好きだ、とも付き合おう、とも言われていないので楽観は出来ない。
は!もしかして妹みたいに思ってるとか?
あり得る・・・・・
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シャワーを借りたり、薬による眠気でお昼寝(午前寝?)をさせてもらったりしたら、すぐに午後になった。
今は車で送ってもらっている途中だ。
亮さんは方向感覚が良いのか、私の家までの道のりはほぼ覚えているそうだ。
そこ曲がって数10mで着いちゃうな・・・・
「ほい、お疲れ様。本調子じゃないならゆっくりしなよ。」
「うん、ありがとう・・・・・」
「気にしなくて良いから。」
「・・・・・・」
ここでバイバイするの寂しいな。
「しずか?」
一向に降りようとしない私を不思議そうに見てくる。
「あ、あの・・・お礼にコーヒー淹れたら飲んでくれる?」
袖を掴んで目線を少しだけ亮さんへ向ける。
「くっ・・・・天然が・・・!」
「え?」
ハンドルに頭を突っ伏した亮さんだったが、暫くして顔をこちらへ向けてくれた。
「じゃぁ、俺もお言葉に甘えようかな。」
もう少し一緒にいられるんだ。嬉しいな。




