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第11話 理想のタイプとは

「しーたん」


 ぷよぷよのぽわぽわに名前を呼ばれて脳がダメになる。


「しーたん、あーたんあいたたったの~」

「しーたんもあきらに会いたかったよ~~~♡♡♡」


 あきら、2歳ちょっと、男。

 手足に輪ゴム挟まってるでしょう?っていうムチムチのボディをお持ちの彼は親友の息子だ。


「ごめんね、しーたんに会いたい会いたい、うるさくて。しーたんは忙しいんだよって言っても理解してくれなくて。」

「良いよ~、あきらに呼ばれたら飛んでいくよ~♡はぁ癒される。」

 ほっぺをぷにぷにすればキャハハと笑う。この年頃のコ達はみんなかわいい♡



「ねぇ、何かおもしろい話しはないの?」


 何かを察しているわけではなく、親友のゆりは定期的にこう質問をしてくる。

「おもしろい話しねぇ・・・」



 私は彼女にここ最近の亮さんとの出来事を話した。



「え!もうそれって超良い感じじゃない?!付き合うの?」

「いや、そんな話にはなってないし。私はクライアントだと思ってる。」

「はぁ?向こうはそう思ってないと思うよ。待ち合わせに遅刻して来ないなんてしずか理想のタイプじゃん。つかまえておきなよ。」

「まぁその1点に関しては確かに理想というか・・・・」

 遅刻してこない人、まじで出会った事なかったのは確か。


「何がダメなのよ?」

「見た目がタイプじゃないって言ったら怒る?」

 私は細マッチョよりゴリマッチョの方が好きなんだよな~


「怒るね!もうそんな事言ってる場合じゃないでしょう?見た目なんて見慣れるんだからしずかが一番重要視してる時間厳守の部分を優先しなよ。」

「はい・・・至極まっとうな意見で耳が痛いです。」


「まま~?」


 大きい声を出したからかあきらが不安げな顔をしている。


「ん~?どしたの?まま怒ってないよ?」

 ゆりはそのまま彼を抱きかかえ今度は声をおさえめに言った。


「生理的にうけつけない見た目ならともかく、爽やかイケメンなら問題ないでしょう?付き合っておきな!」


 なんか、押し売りに会った気分だ。



 ********************


 癒されに行ったはずなのに、結局亮さんの事で考える羽目になり、少し疲れてしまった。


 ゆりはああ言ったが、向こうに私への恋心があるのかは不確定だ。


 期待して、盛り上がって、勘違いでした。なんて事に慣れてしまっているから今イチそんな気分になれない。


 何がネックなんだろうな~私も。爽やかイケメンで時間は守る人だし、いっつも奢ってくれるし・・・・・



 ダメだ。もう今日は寝よう。

 このところ調子の悪かったメールアプリがまたプッシュ通知をしてくれなかったものだから、また亮さんからのメールに気づかずこの後数日経ってしまっていた。


ムチムチ輪ゴムボディの子供ってかわいい


本日もう1話公開します。

短すぎず長すぎずが難しい・・・

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