第2話 『植物連鎖』
ちょっとだけストックがあるが本人やる次第で投稿するので多分次話は遅れます。
さて、現状も大体は掴めてちょうと荒ぶってスッキリしたとこでこれからどうするか考えるとしますか。
ここは森の真っ只中、まず食料を……って木だから日差しと土の養分と雨水でいいんだったな、てかそもそも動けない……。
そ、そうだスキルを試してみよう、そうしよう!
でもスキルってどうやって使うんだろう……これも、念じればいいとかな?
案ずるより産むが易しっていうし兎に角やってみよう、『吸収Lv1』発動!
お、おお! さっきまでは感じられなかった体になにか流れ込んできて力が漲るこの感じ……ほほぅ、これは、なかなか……。
よっしゃー! そんじゃこの勢いで次は『光合成Lv1』も発動! そして折角だし『植物連鎖』もオン!
フハ、ハハハ! こいつはいい、漲る! 俺の葉緑体と根っこがの唸りが、があああああ!?
な、何だこれ、痛い……くぅ、いや違う? こう……、何とも言えないむず痒さを100倍にしたこの感覚はなんだ!?
だ、だめだ……これ、以上は……ムリッ! ど、どうすれば……。そ、そうだ! スキル止めればいいんだった! そんじゃ早速、スキル解除!
はぁ……、はぁ……。
し、死ぬかと思った! 何にこれ、すっごい辛んだけど!
どんな風に辛いかもう少し詳しく表現するなら体内に集まったエネルギーが過剰で弾ける寸前だった言ったところか?
『植物連鎖』は下手したら危ないな、気づいたら体がバァーンって弾けるってことも……でも、だからっと言って折角のユニークスキル、使わないのは勿体無いし……慎重を期しながら安全圏を探ってみる、か。
『植物連鎖』の扱いの結論も出たし体の異常はないか確かめたいが……。
う~む『魔力視覚』で自分を見下ろせないかな?説明だと魔素ってのがあるとどこでも視線を置けるみたいだしやって見る価値は有るか。
現在も映り続けている『魔力視覚』の視界を動かした方向を念じるちゃんと視界が動いた。
だたこの先魔素がないのかスキルレベルが低いせいか見渡せる範囲は精々全方(真上と真下含む)10メートルくらい、視界の基点を移動出来る限界は5メートルくらいだった。
それより先を見ようししたり基点を置いても視界がぼやけてよく見えないのだ。
まあ、その範囲内は同然青葉が瑞々しく生えてる我が身も含まれているので確認してみると……うん、これって言った変化なしだな!
あんだけ辛かったんだからちょっとは背が伸びたり……とか考えたんだが流石に木がそんな早く育つは分けないか、残念。
じゃこれで正真正銘やることが尽きた訳だけど……これから、本当に……どうした、ら……。
あ、あれ……? なんか……意識、が……――――
♢ ♦ ♢
木生活・2日目
ん……うんん、ここは?
……ああ、そうだった俺木に転生したんだったな……、ひじょーに残念なことに夢オチではなかったか……。
はてさっきまで寝ていたようだが、なるほど木も寝れるんだな……じゃなくってあれ眠るというより気を失ってたような気するな。
だったら原因はなんだ? もう一度自分を身を観察しても変わったところもない。
う~……そうだ! ステータス画面それ見れば何にか分かるかもしれない。
そう決まれば即断即決でステータス! え、叫ぶ必要あるかって? いや、心の中でも必要ないがそう言いノリでな? 分かるだろう寂しいんだよ察しろ!
……さて虚しい一人漫才はここまでに真面目に確認、と。
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名前:
種族:インテリジェンス・ヤングツリー
レベル:1 / 5
HP:11/11
MP:2/10(魔力欠乏・小)
筋力:1
防力:2
魔力:2
抗力:1
速力;0
巧力:1
《スキル》
『植物連鎖』 『吸収Lv1』 『光合成Lv1』『魔力視覚Lv2』
《称号》
〖転生者〗 〖知性ある若木〗
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お、『魔力視覚』のスキルレベル上がってるな最大HPも1だけど上がってる。
それにしれも……なんかMPめっちゃ減ってね? 魔力欠乏・小ってのも書いているし。
何で消費されたんだろうか……。
『吸収』と『光合成』は回復する方だから違うし『植物連鎖』も一緒に使ってたから多分違う、なら残ったのは『魔力視覚』だけか。
その後体感時間でおおよそ2~3時間かけて実験を重ねた結果、犯人は『魔力視覚』確定した。
どうやら『魔力視覚』は視点を移動するとMPを消耗するようでさっき調子に乗って視点を動かしまくってた時にはMPが尽きてそのまま気絶したようだ。
そしてMP回復も兼ねて他の3スキルも検証を進みてみた。
まず『吸収』と『光合成』だけ使用しても特に問題はなく寧ろ調子が良くなるくらいだ。
が、『植物連鎖』をオンにした状態で連続使用すると発動維持は5秒が限界だった。
なおその時ステータスを確認してみたところHPには過食、MPには魔力過剰って異常状態が書かれていた。
あの謎の苦しさの原因はエネルギー過負荷で体が耐えられなかったから、と言う事のようだ。
だが、その副次的な効果でほんのちょっとだけ成長が早まるみたいでこの実験で今度は防御力が1だけ上がった。
さーて、考察をまとめるとざっとこんなもんか。
ふっふっふっ、今回の実験は実に有意義だったな、お陰で
――今後の方針が決まったのだから。