伍長閣下目線、9章8話
「なっ!」
「えっ?」
二人の声は奇跡的ハモったが、内容は全く違う方向の驚き方である。
私はびっくりしており、アドレフは驚愕だった。
「まま、入りなさいな」
少女に言われ中へと入る。
私達は出来るだけ小声で話し合っていた。
「なあ、アドレフ、あの子誰だ?」
「私にもわからんことを言うな!確か義母さんは結婚当時は40代くらいのお人だった。年をとってもあのぴちぴち感は出せないと思う」
「じゃあ、あれか?おばあさまじゃないというのか?」
「いや…ないとも言い切れんが、あり得んだろ…義母さん、自分の部屋に許可してない人間が入るの嫌っていたし…」
「………」
「「いでぇ!!」」
音もなく私たちに近づいてきたおばあさん?少女?にハリセンで思いっきりひっぱたかれる。
あまりの痛さと同タイミングの攻撃により、私とアドレフが同時に悲鳴を上げた。
「はよ入らんか!」
少女に袖を引っ張られ中へと入っていく…アドレフを私は気の毒そうに見て、中へと入った。
部屋の中は、シンプルだった。机にソファーがあるだけ。
ソファーに腰掛けるように促した少女は奥に行き紅茶を入れてくる。
「さて、お二人ともよく来たね…、私はアイゼンハワード・A・スウェットフェルクロードだ…。」
「えっ?じゃあ本当に義母さんなの?」
「そうじゃが…アドレフお主疑っとったのか!」
「…」
アドレフは黙り込んでしまったが、私はある言葉に引っ掛かっていた。
アイゼンハワード?そんな人物ス連の皇族に…
「第100代目大天皇帝、アイゼンハワード・A・スウェットフェルクロード…。お目にかかれて光栄ですなレッドヴェーレルリン連合王国初代国王、アーゼルベルクトフ・H・アドレフ閣下」
「わ、私をご存じか?」
私の本名、そしてレッドヴェーレルリン連合王国初代国王という、あの世界の人間しか知りえない。さらに、私自身が初代国王なんて知っているのは、国連総会出席者か各国の国王のみである。
「曾孫がお世話になってる…といったらいいかな。」
「曾孫って、第103代目大天皇帝か!」
「そうだ」
「しかし、何故別世界の貴方が私たちを知っているのだ?」
その質問を待っていたかのように、少女…アイゼンハワードはにやりと可愛くし、こう告げる。
その言葉に私は絶句した。
「お主は、聞いたことがないか?【真実か?この世界の国王全員神族説!】をな」




