ヨシフおじさん目線、１章３話【情報は人並み持っておけばいい】
図書館や露店などで私は情報収集に努め、結果から言うと様々な有力な情報を得られた。
まとめると次のとおりである、
・ここは、フェルトワンという星言い方を変えれば世界。
・今いる国はペルシアント王国、独裁国家。国王は傀儡で元老院が権力を握っているそうだ。
・この国には人間の他に獣人という人種もいるらしい。
・星の広さはこの世界の現代科学でも計測不可能、もちろん地球の科学力でも…つまりは地球よりかは完全でかい
だが、私には最大の情報があった。おそらく伍長もこの事実は知っていないであろう。
それはで店をやっていた人間の話だった。
「門か…？」
「そっ、この国から南東にだいぶ行った先にでっかい島があるんだが、その島は条件を満たした人間のみ通ることができて、その島の中央に神殿があるらしい。そこに門があって特定の条件を満たしたもののみが入ることができるらしい」
「そうか、行く条件は何なんだ？」
「試したことはないが国際統合連盟公式発表だとス連邦っていう超大国か国連（国際統合連盟）の共同管理地でな、どちらかの国の国籍を取るのが一つ…」
出店のおじさんの話を聞く限りでは、まだまだ地球に帰れそうになさそうだ。
だが、それ以上に私が気になったのは出店のおじさんの行動も含めて気になったことがある、おそらくだがこの国は…
「「おそらくこの国は戦争をしている」」
「「なっ…？」」
どうやら考え込んでいるうちに３０分前までいたベンチに座っていたようだった。
しかも隣には伍長閣下が私と同じような顔をして座っていたのである。
全く気が付かなかった私も私だが、第一奴とそろってつぶやいたことにやけに腹が立た。
「なんだ、貴様いたのか」
「お前こそな。どうだ何かいい情報はあるか？」
「いや、基本的なことしか…」
「やはりか。こっちは一ついい情報を手に入れた」
私はにんまりと笑い話した。その表情をどうとらえたかは知らないが怪訝そうな顔をしてきた。
「この星のどこかに噂ながら超大国と国際機関が共同管理している門があるそうだ、地球に帰還できるかもしれないぞ」
「なっ…！」
奴の表情が驚きに満ちた顔になった。
目を見開くおじさんって面白いものだな。ふふふふ…っといかんいかん、私にはそんな趣味はないぞ！
「だがな、条件もある」
「な、何なんだ条件とは」
「まず、国際機関がある中立島または超大国の国籍を取得する必要がある。次に地球に戻って生活できるほどの財源食料が必要なこと、そしてその島まで行ける４０万円もの大金があるかどうか…必要条件はまだあるそうだがこれがあればなんとかなるだろう」
「なるほど…………うん？円だと…！この国の通貨は円なのか？！」
円…それはかつて私が政治家となった国のちょうど隣国、極東日本。その国の通貨は円だったはずだ。
「ああ、そうだ。この国…というかこの世界は丸まる日本圏。言語も通貨も日本のものだ」
「そ、そうか」
伍長は驚きで言葉を失った。
