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ヨシフおじさん目線、5章5話
「お、おなか痛い…」
伍長が薬局の椅子に座りこみお腹を抱え唸る。
腹痛を訴える伍長に私は声を、げっほ!
「おい、おい、大丈夫なのかね、伍長…ゲッほげっほ」
マスクをかけ、支給された私服に身を包んだ私は、伍長に逆に心配されそうな状況である。
「おい、おい、大丈夫なのかね、ヨシフ君」
「なぁに、ただの風邪だって医者から言われたところだよ」
風邪といってもそこそこ高い熱と喉の痛み、頭痛、だるさ……全然大丈夫じゃねぇ…これインフルエンザじゃないかね。
「お前らも何やっとんだか」
視線の先に、ルーズヴェールとチャーチムの姿があった。
「私は、持病の肩こりの治療に…」
ルーズヴェールはそう答える。
チャーチムの場合は、
「私は歯の治療ついでに、いい薬があると聞いてね」
そう答える。
チャーチム…その薬は法律すれすれなものじゃないよな…
そうツッコミを入れると
「はははは。冗談になってませんね。ただの胃薬ですよ」
笑いながら言われた。
一国の元指導者4人が薬局にいるという何とも不可思議な光景がそこのあった。




