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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…  作者: 11月 ミツシ
第10章、ヨシフおじさん目線、レッドヴェーレルリン連合王国始動!(✓)
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ヨシフおじさん目線、10章4話(後)【モールスを聞いた彼らは驚愕する】

 U-ボート、本来ならばいないはずの潜水兵器に島城邸の玄関で私は目を白黒させていた。

 その艦影は紛れもなく、U-ボートそのものであった。


「し、島城さん。この写真、お借りしてもよろしいですか」

「どうぞ、これは、複写ですから」


 軽く礼を述べ、私は急いで王宮の方角へのタクシーを捕まえた。

 タクシーの中で、私は選挙事務所の方に、このような連絡を入れた。


【緊急事態につき、王宮へ戻る。】


 それをメールとして送信し、私は複写を改めてまじまじと見つめた。

 そして、見れば見るほど、私は妙な汗をかき始めた。いやな予感、それを感じさせるような汗だった。

 王宮までは20分ほどでついた。運転手に料金を払い、領収書も一応発行してもらい、私は急いで王宮内部にある海軍参謀指令室へと自分でもびっくりするような速さで走り出した。

 いくつかな角を曲がった先、重厚そうな木製の扉を押し、中へと入る。部屋の中は通信機やら近海の海図が置いてあり、そこには見知った顔の男もいた。


「ルーズヴェール…か」

「どうした、ヨシフ。」

「ああ、これを見てくれ」


 私は有無を言わさず、机に海中対潜水艦用特別ソナーで撮影されたU-ボートの複写を懐から取り出し、机に叩き落とした。結構手が痛かったのだが…

 

「これは…?!」


 ルーズヴェールの表情が固まり、顔が険しくなっていった。そして次の瞬間、部屋の奥へと走り出した。

 何事かと、私はルーズヴェールが入っていた部屋へ入っていった。その部屋は、様々な機器類が並び、数十人の男性が耳に機会を当て、何かを聞いていた。

 確かこの部屋は、暗号や通信などを傍受、解読などをする部屋だったような気がする。この辺りの事は軍務卿のルーズヴェールに任せているのでな…あとは知らん。

 

「どうした?ルーズヴェール。いきなり走り出して」

「これを聞いてくれ」


 そういい渡された、ヘッドフォンを片耳に当て言われたと通り音を聞く。

 モールス信号のツートンが高速で打たれていた。これは……専門家ではないが、おそらくは英語や日本語ではないだろう。実際この世界では英語はほとんど使われていない。全部日本語であった、というより、この世界に来て日本語以外のものってものの名前とか人の名前くらいだと思う。知らんけど…


「何の言語で、何を言っているのだ?」

「ああ、それが気になっていてな…この世界のモールス信号は綺麗に聞こえて助かるよ、これは、ドイツ語だ…さっきの複写のU-ボートを見てドイツ語に合わせてみたが、ばっちりドイツ語だったよ。日本語翻訳がこれだ…『諸君おはよう、今日の天気は快晴、我が帝国に栄光と名誉あれ』だ」


 読み上げた文章、それは実に一般的な文章だが…


「我が帝国?」


 そう、この世界に帝国はクォーツ帝国、カール大帝国、聖帝国ルべラントの3か国のみである。ス連邦は国名に確か帝国とは書いていなかったと思う。聖帝国に関しては聖が付いているからこれも違うと思っていい。カール大帝国もそうだ。残りはクォーツ帝国なのだが…クォーツ帝国は帝国とは名ばかりの社会主義制なのでそれもないと思う。となると…まさかとは思うのだが…


「まさかな…そんなことがあり得るわけがない…。第3帝国がこの世界に出現したというのか?!」

「ああ、そうだな…考えたくはないがその可能性が高いだろう」

「っという事は、第128駆逐艦隊の消滅は…U-ボートの攻撃といいたいのか?」

「そう考えるのが妥当だろう」


 とんでもないことになった。っと私は冷や汗をたらした。


「これ、伍長にはどう説明する?」

「そのことなんだが…」


 ルーズヴェールの言葉が濁る。


「先ほど電話してみたのだが、誰かと電話中でな…なかなか出てくれないのだよ…」

「まぁ…それだいい。わしらはとりあえず128の消失の原因究明と勤しもう」

「それには賛成なのだが…ヨシフ、お前手伝ってくれるのか?」

「ハハハハハハ」


 笑ってごまかした。っていうか、しれっと128の消失というわかりにくいボケをスルーしたな…ルーズヴェール

 だが、時間も時間なので、私はお先にお暇させてもらい、そのまま王都郊外の自由連合党の立候補者の演説会場へと足を運び、演説内容をうとうとしそうになりながら聞いていた。仕方がない、だって疲れているのだもの…夜だし。


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