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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…  作者: 11月 ミツシ
第10章、伍長閣下目線、レッドヴェーレルリン連合王国始動!(✓)
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伍長閣下目線、10章9話選挙当日(午後)【想定外は使いすぎてはならない】

 しばしの時間が過ぎ、現在の時刻は午後7時ちょっとすぎくらいである。窓の外を見るともう日は暮れており満月が見えていた。


「ほう、今日は満月かね…」


 静かな王宮内の自室、電気を消し満月の光のみが入ってくる自室で私はそう静かにつぶやく。

 王宮に努めている者全員に今日と明日に限って特別休暇を与えている。おそらく今頃はテレビの前で釘付けになっているだろう。

 選挙の方はというと、1時間ほど前に投票が締め切られ、現在は集計真っただ中である。

 今更なのだが、選挙の投票用紙は原始的に紙に記入して投票する仕組みだった。これは世界共通だそうで昔ネット投票にしたら不正アクセスやら20歳未満の投票やらついには国家ぐるみの不正投票があったりなどして止められたらしい。

 私は満月が見える絶好な位置に椅子を置き、配膳された晩飯に手を伸ばしていた。

 

「カレーか」


 ここ最近やたらカレーが多いのは何故だろうか。

 そう感じつつも私自身カレーは大好きなのでスプーンを使いカレーを食べ始める。


「そういやぁ、ヨシフやらルーズヴェールやらチャーチムやらは大丈夫なのかね…?」


 ヨシフもルーズヴェールもチャーチムも今は各選挙事務所にいる。ヨシフは自由連合党の党首だし、ルーズヴェールは…何という党だったかね?あ!そうだそうだ、確か国民共栄党のこちらも党首だったし、チャーチムも連民党のチャーチムの党首だったし…あれ?私の知り合いの党首率多くね!?

 そう思いツッコミながらも特に何もできることがないので、満月を見ながら私はカレーを食べ進めた。

 


 30分ぐらいたったであろうか…いや29分だったが、そろそろだなと思い私は室内に取り付けられていたテレビの選挙特番へとチャンネルを合わせた。

 テレビでは議席数などの予測数値が出されており、右下ではカウントダウンが始まっていた。

 議席予測だと…確かこの国の国会議席数が1013議席だから、過半数…というか3分の2を取った方が良いわけで、自由連合党と国民共栄党と連民党は連立を組むから、その分議席数が増えるわけで、予測だとやはり自由連合党が僅差で572議席を取って勝つらしいから…まぁ、あと1分だし結果はその時でいいか…

 

「おお!あと10秒か!」


 テレビの画面に張り付くような形で私は心臓の鼓動を高めながら見ていた。

 テレビの特番では出演者によるカウントダウンが始まっている。


『5…4…3…2…1…』

 

 零に立ったと同時に開示によって各政党の取った議席数が表示され…る?!

 私は獲得議席に目を疑った。テレビの出演者もざわついている。

 

「なっ!」


 私は絶句していた。

 なぜなら、獲得議席数で与党第1党に上り詰めていたのは…チャーチムの政党、連民党であったためである。獲得議席数は368議席、次に自由連合党の332議席、そして220議席を国民共栄党、残りをその他の政党というのであった。

 いったい誰が予測していただろう。誰もかれもが自由連合党の与党第1党確実だと思っていたのだ。実際私がそうであったかのように。

 連立政権を組めば別だが、もし組まなければヨシフが首相に居座ることが非常に困難である。あり得ないとは思うのだが…

 テレビでは自由連合党の選挙事務所が映し出されていた。ヨシフは何があったかわからない…そんな表情をしていた。次に映し出されたのはめでたく与党第1党の席を占めた、連民党の選挙事務所だった。映し出された瞬間、すごい数のフラッシュがたかていた。そのフラッシュの先では、スーツ姿のチャーチムが嬉しそうに笑顔を職員と見合わせ万歳三唱を唱えていた。

 いやまぁ、3人のうち誰が政権取っても良かったのだが…すっごい複雑な気分である。

 まぁ、選挙も終わり明日、初の国会が開かれ首相を指名することになるのだが、私は複雑な気持ちになりながら紅茶を一口で飲み干した。





追記だが、無事にヨシフもチャーチムもルーズヴェールも当選をしていたこと、そして上院では与党第1党になれなかった自由連合党だが、下院では無事に与党第1党になれたことだけを伝えておこう。

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