表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

微妙なもの、やめちゃった作品集

囲まれるのが好き

作者: 矢田こうじ

 ふとんの話。


 私は貧乏性なので、重い布団が好きです。


 実は今も寝ながら書いてますが、安い布団を3枚重ねています。本当は?羽毛布団のような保温力の高い、軽い布団がいいそうですね。


 そんな事を書きながら、実は私の一番下の布団は羽毛布団なんです。下から羽毛、綿、綿です。勧められて羽毛だけで寝ましたが、やはり重い方が安心しますね。昔みた通販で「まるでないみたいなのにあったかい」とか言ってましたが、


 そして今シーズン、毛布がありません。毛布は家族と布団とトレードしました。

 これだと、入りたては冷たいんですが、こんなふと早めに起きた時の温かさはとても良いものです。

 もし、この文章を通勤などで読まれた方は、本当、ごめんなさい。布団、あったかいです。


 包まれたい。

 うだうだしたい。

 両足の土踏まず同士をスリスリやめられない。


 大丈夫です。実際読まれるときは、多分私も出勤しております。明日は休みですよ。私は出勤です。


 そして、とてもお勧めしたい事があります。

 贅沢ですがもう一枚、布団を用意します。そしてその布団を筒状にして、頭のまわりを囲うのです。


 私はこれを"(かこ)まれ布団"と呼ぶことにしています。


 これは母親から伝授されたものですが、目的は家の中でも発生している冷たい空気の風を防ぐための対策だとか。

 これは小学生の私にとって衝撃的でした。包まれつつ、囲まれているという感覚は安心感と高揚感の間のような気分にさせ、笑顔のうちに眠れたものです。

 今はもう、いい大人になってしまいましたが、冬になると、毎シーズンやって、ひとり微笑んでいます。


 何故こんな事を今書いているかというと、何年か前に息子にやってみたら、とても好評だったのを思い出したからです。あの笑顔はなかなか出ません。

 確か「囲まれ、囲まれろ〜ホホイ」とか歌いながらやりましたが、別々になるようになった今でも囲まれているので、子供の頃の私と同じ気持ちになったのでしょう。

 そして、ああ、こうやってよくわからないものが受け継がれていくのだな、と感慨に浸っています。歌は多分、引き継がれないですが。


 という事で、気になった方がいらっしゃいましたら、試してみてください。当たり前ですが、老若男女問いません。なにか、こう、疲れたな、とか、だるいな、とか、気持ちの疲れに効くような、そんな気がします。


 アドバイスとしては、囲まれ布団は肉厚なものを利用してください。羽毛布団や毛布はダメです。包容力が足りません。布団はなるべく古いものを使ってください。周りは愛着のあるもので囲まれて、安心感を得てください。

 完成した時には、決して斜に構えず「やった、囲まれてる〜」とか、口に出してみてください。

 また、発展型として、囲まれ布団の端っこを鼻の上までかぶせると、アイマスクのようになります。これは最近の私のお気に入りです。


 やってみたという方、ご意見頂ければと思います。あと、これは他のご家庭でもやられているのか、実は気になってはいます。


 最強寒波とか、何が最強かよくわからない言葉が出回っていますが、寒い事は事実なので、少しでもあったかくなれば、と思いまして。


 是非、おためしあれ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 内容のせいか、文章に温かさと言うか、やさしさみたいなものを感じました。 [一言] 私は囲まれ布団ならぬ囲まれタオルケットをします。 できるなら冬の間は頭まで被ってしまいたいのですが、呼吸…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ