パーティー
あまり人と触れ合わない生活をしていたせいだろうか、こういう狭い空間に人がたくさんいる空間というのはなんとも落ち着かない。
広ければいいというわけでもないのだけど。
ルビーさんはハガネさんと何やら話し込んでいる。
『落ち着かないのかい?』
そわそわしていたのに気づいたようでステラさんが声をかけてきた。
「あんまりこういうところに慣れてなくて・・・」
『まぁ 知らない人ばかりのところに突然というのも大変だろうしね』
そう言いながらステラさんが横に座った。
『どこから来たのか教えてくれないかな?
なんだか私と同じ匂いがするきがするんだけど』
「同じ匂いですか?」
どういうことだろう この体は変わった匂いがするのだろうか?
『んー なんというか雰囲気のことかな
私は少し前まで研究所から出たことがなくてね
実験台というかそんな感じだったんだ』
そう言って眼帯を外すと右目が義眼になっているのが分かる。
眼帯を付け直しながら話を続ける。
『手足だけじゃないんだ いろいろ実験台になっててね
私だけじゃない ここにいる子はみんなそんなかんじさ
ルビーが連れてきたんだしもしかしたらと思ったんだけど』
そう言いながらルビーさんのほうを向く。
『嫌じゃなければ君のことも教えてくれないかな?』
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何時間経ったんだろう。
ローズ・エレナ・リザはもう寝てしまった。
ステラさんはハガネさんとルビーさんと話しをしにいった。
『マコト ちょっといいかい?』
ルビーさんに呼ばれて三人の元も向かう。
『明日は誕生祭なのはもう知ってるよな
誕生祭ってのはな 世界中のいろんなところから人や商品もが集まるんだ
マコトはこっちに来てからはメイドが用意した服しか持ってないんだろ?
だから 明日ハガネとステラと一緒にいろいろ買い物してくるといい』
『さっきからルビーと話してたのはそういうこと
夢見様にはもう話してあるわ』
『ステラは休みを取ってたんだがほかの連中はみんな用事があってね
私も近衛の仕事があるからいけないんだ』
『じゃぁもう遅いから今日はここまでってことで みんなおやすみ』
『ちゃんと寝とくんだよ』
明りを消して寝床に着く。
誕生祭とはどんなものなんだろうか 私は楽しみで寝られそうになかった。




