入学
(やばい遅刻だ〜)
俺の中学校生活は初日で終わった気がした。「入学式当日に遅刻ってどういうことだよ〜」自分に言い聞かせながら通学路を走る。
第1章「入学」
「え〜。私が皆さんの担任になった、中澤です。」.......「ガラガラガラァァァ」
「やっとついた〜」
俺は安心した感じに言う。だがしかしドアの先には、地蔵の様に固まる先生と新入生達。
(俺のクラスはもう自己紹介までやっていたのか。これはやびゃいな〜)
焦っているのか、焦っていないのか分からない感じだが、焦っている。
「君は、西谷くん?」
「は、はいっ!」
裏返ってしまった。相当焦っていたんだな。何も言われず、無事学校へ来れた。
「あんたは馬鹿なの?初日に遅刻って〜」
言われてしまった。そりゃぁそうか。
話しかけてきたのは、小学校が同じだった三浦琴美
(隣が知り合いでよかった〜)
午前08:45入学式
(多いな〜196人だっけな〜)
生徒の多さに少し驚く勝。今年の一年生はいつもより多いらしい。
(先生も大変だな。全員の名前を覚えるのか)
先生の心配をするが強くそう思っている訳ではない。何がしたいんだこいつは。
「入学式、お疲れ様でした」
疲れている感じで先生は言う。(先生も疲れるよな〜45分間椅子に座って、ただ話を聞くだけじゃな〜)
俺も関心する。
翌日
「では今日はみんなに自己紹介をしてもらう。紙にプロフィールを書きそれを使い前で発表してもらう」
(自己紹介......)
あまり自己紹介は好きではない。なぜなら自分は何か発表などすると感情的になってしまいすごく恥ずかしいからだ。それに趣味などいろいろ変なのだ。
「お前書けた?」
前の席の西川智だ。こいつは幼稚園からの付き合いだ。正直飽きる。
「まぁ一応な」
お前にはこんな答えでいいだろ。と考え、適当に返事をする。
「えー。僕の名前は西谷勝です。趣味はゲームやアニメを見る。ヲタ芸もやります。..........」
(なんとか終わった)地味に緊張した自己紹介。意外と怖いのだ。