運命の糸は・・・
短編恋愛小説第五弾です。。。
相変わらず勢いで書いた小説ですが、
読んで下さると嬉しいです♪
『きっと僕達はまた会えるよね?リュート』
『ああ、きっとまた会えるさアリス。だって僕達は産まれる前からの――』
『『運命の赤い糸で結ばれているんだから』』
「ね、運命の赤い糸って・・・信じる?」
私は小指を見つめながら彼氏に聞く。
「んー?あはは、そんなの信じねーよ俺は」
「・・・そう。でも私は信じるよ!だって神秘的だしね」
「あ、そ。お前ってそういうのに無駄に熱いよな」
「だって好きなんだもん!」
そう宣言する私を彼氏がどういう目で見ていたかは知らない。
でもその数日後に分かれることになっちゃったのは事実。
多分あの時の彼は冷たい目をしてたんだろうな。
変な妄想を語る私を・・・。
「でも・・・きっと居ると思うんだよね。赤い糸で結ばれている相手って・・・」
夢で何度も見る赤い糸で結ばれた人。よく思い出せないけど・・・名前はリュート、だったと思う。
それで、私の名前が・・・。
「・・・やっぱり思い出せない」
自分の名前を思い出そうとすると頭がずきずきと痛む。
何時も何時も。頭の痛みが私の思考の邪魔をする。
兎に角今日はさっさと帰ろ――
「どうですか?一度占いを試してみませんか?」
は?占い?私は兎に角家に帰りたい。
「ね、一度だけ!貴方の運命の赤い糸で結ばれた人を占いましょう!」
「・・・うん」
何で了解しちゃったんだろう。
でも少年の様な彼の言葉を聞いて、無視出来なかった。
「へぇ・・・カード占いなんだ?」
「はい♪これって意外と凄いんです♪しかも自家製!」
顔は見えないけど少年が明るくはしゃぐ。
何が凄いんだろ・・・。
「ええと・・・木?に・・・糸。竜・・・それに・・・アリス?」
ドクン
心臓が跳ねた。
え、私は何に反応した?木?糸?竜?・・・アリス?
ドクン
アリス。アリス。そう私の名前は『アリス』!
「あ、りす・・・」
「え?」
「そう・・・私達は結ばれている――」
「「運命の、赤い糸に」」
声が重なる。
「・・・え?」
「・・・本当に、アリス、ですか?」
少年の声が震える。
まさか?いや、そんな偶然が――
あれ?でも私達は運命の赤い糸で結ばれているんだから・・・だから・・・。
「りゅ、うと?」
「は、い」
やっと会えたの?
私は彼に、やっと・・・。
「りゅ、う・・・とぉ・・・」
「アリス」
そう言いあって私達はただ抱き合う。
その存在を確認する様に。お互いを離さない様に。
『ね、リュート。僕達はきっと出会うよね?』
『勿論♪今までずーっとそうだったんだから』
正直言って、少し不完全燃焼な作品でした・・・(汗)
どうだったでしょうか?