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ショートショート3月~エッセイ特化編~

井戸端会議のダメージがでかすぎる

作者: たかさば

 どうも、どうもどうも。


 近所に誰かが引っ越してくるたびに変な人じゃないといいなとびくびくしながら挨拶をしたのちなるべく深入りしないよう遠巻きに見ていたらいつの間にか怪しい人と認識されがちなものです。


 本日は、ゴミ出しのついでに近所の人とおしゃべり的な、気軽に思えてウルトラハイパー荷が重いやつについて愚痴らせていただきますです。よろしければお付き合いくださいな。


 我が家は、ゴミの集荷所がわりとかなり近い位置にあります。

 ボチボチ重宝してはいるんですけれども、なんていうか、たまにこう、非常にめんどくさい事もございましてですね。


 ゴミを出しに行くたびに、ご近所さんに捕まりがちというか…。

 うちのあたりでおしゃべり好きなご近所さんがたが集まりがちというか…。

 ふいにやな感じの声が聞こえてきがちというか…。


 狙ってゴミ捨てに来ているのか、はたまた本当にただの偶然なのか?

 実に気軽に突然に、井戸端会議というやつが始まって、巻きこまれてしまいがちなんですよ。

 無防備にへらへらしていると、あっという間に捕まって強制的に参加させられてしまうという恐ろしい罠があってりしてですね。


 急いでいる時に限って、ゴミが散らかってるからほうき持って来いだのゴミ袋ちょうだいだの片づけてといてねだのマナーの悪い人がいるけどどこのどいつなのか知りませんかだの先週不法投棄してった不届きものの顔を見てないかだの地域住民以外のクソどもが勝手に捨てていくから誰かが目を光らせてないとダメだのすぐ横なんだしチェックできるよねだのアルミ缶ごみの窃盗が問題になってるけどなにか気付いたことないかだの怪しいトラックが止まったら写真ぐらい撮っといてよだのどこそこの年寄りがゴミ捨てができないからゴミだらけになって見苦しいだのお宅は若い世帯なのにゴミがわんさか外に積んであって見苦しいだのどこそこの旦那はブクブクと太っていて見苦しいだのあの人すぐにあまり物をもらってくよねだのあの人は能天気だからおだてれば何でも引き受けてくれるよだの…もうね、誰もいない時を見計らって外に出ないとですね、とてもじゃないけど…きつい!!


 何をいっても、かわしても、自分の望む反応が返ってくるまで粘るような猛者もいて…ただでさえ対人スキルが貧弱なのに、とてもじゃないけど対応しきれないわけですよ。


 しかも、うちの場合、誰にも遭遇せずにゴミが出せても騒がしいおしゃべりが聞こえてくるパターンもありましてね。

 絶妙に2~3人が立ち止まれる空間が、ちょうど我が家のキッチン裏あたりにあるんですよ……。


 ゴミ捨て場で屯う事はしないけれども、ちょっと離れた場所で井戸端会議でもしたいわね、車が来なくて安全で人目があんまりない場所どこかにないかしら、アラこんな所にスペースが♡みたいな感じ?


「ねぇねぇココだけの話なんだけど…」

「ソレこの辺りに住んでる人ならみんな知ってるわよ…」

「困るわねぇおかしな人が増えてるから…」


 耳障りが悪いのなんのってもうね(。>д<)


 うちの換気扇、ちょいちょい不具合があって、回していないと声が筒抜けてくるんですよね。換気扇カバー部分が絶妙に集音効果をもたらしているようで、ただでさえヒートアップしてボリュームが上がっているのにさらに倍みたいな感じになってしまうのが何ともげっそりします…。


 この強引巻き込み型井戸端会議、声をかけてくるのは同世代から親世代に属する方ばかりなのですよ。


 そもそも、自分より若い世代と、あんまり遭遇しないんですよね…。

 近所にはうちよりもフレッシュなご家族がボチボチ住んでいるので、たぶんゴミ出しもしているはずなんですが、ほとんど鉢合わせたことがないという。


 たぶん…タイミングを見計らってゴミ出しをしていると思うのです。若くてフットワークが軽く、状況判断能力も高いがゆえに、ヤバそうな人との接触を避けきれている?


 ……つまりですよ。

 ヤング世代に遭遇しない私も、バッチリと、避けられている側に属しているのではないかとですね。


 …なんかもう、井戸端会議がヤダとか言ってる場合じゃないのではあるまいか的なですね。


 いざというときに備えて、ある程度のコミュニケーションは必要だとは思うのですけれども……、イヤな感じの人は寄ってきてはこびりつき、親交を持ちたいと感じる人には事前に避けられる的な流れがですね。


 なかなかうまくいかないもんだと思いつつ、今日もご近所さんにへらへらとひきつった作り笑顔を向ける人が、どこかの町に暮らしているというお話でした……。

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