30/50
「不気味な太陽」
いやはやあなたをなぜにそんなに
不気味な顔をしてらっしゃる
あなた、太陽ですね?
生命の恵みを与えてくださる光ですよね?
空に浮かぶ太陽は
今もなお、下界の我らに裁きを下すかのような
恐ろしい表情のままでいる
どういう意図?何を企んでいる?
依然として、沈黙を貫いている
地球の民からすればそれはそれは大切な存在で
もしなかったら、食料が育たない
それに、洗濯物も干せない
ずぅっと夜のままだから、朝ごはんたべれない
それ以前にまず生きていけない
空に浮かぶ太陽は
今もなお、下界の我らに罰を与えるかのような
不気味な顔をしてらっしゃる
どういう意図?何を企んでいる?
あなた、太陽ですね?
生命に輝きを齎してくれる光ですよね?
依然として、沈黙を貫いている
最期の時が訪れるまで
口にする意志がないのだろう
全ての答えがわかる時まで
俺たちは生きること、出来ないんだろうな
或いは何もかもわかってしまった頃には
とっくに殺されてるんだろうな
太陽に殺されるんだ、俺たちは




