神話が紡がれた日
新たな神話が紡がれる。
―戦艦大和CIC(戦闘指揮所)―
「リコメンドファイアッ!!」
「SM3発射!!」
「撃てェェ!!!!」
異世界は核ミサイル攻撃の危機に晒されていた。敵の名はデウゴス。
俺、戸村幸一大佐が率いる統合任務部隊(国連日本海軍連合艦隊等)はそれを阻止すべく、イージス艦にて迎撃を決定した。
「アリス。あなたの想い、ちゃんと受け継ぐからッ!」
ミュラ女王陛下は祈られた。
先王にして彼女の親友のアリスは、『大事件』で国民を守ったために崩御したのだ。
(安心してください。今回は国連日本海軍がいます)
そう思いつつ、俺は核ミサイル迎撃の指揮に専念する。
「「発射!!!!」」
全ての人々の祈りを乗せ、迎撃ミサイルは宇宙へと駆け昇る。
当たれ。
当たれ……!
日本よ。異世界、方舟を救え!!
「……!!」
「「……命中ですッ!!」」
「……いよっしゃああ!!!!」
「やったぜ!!」
「落としたぞ!!」
新たな神話を作ってしまった。
若い隊員を中心に歓声をぶちまける。天皇陛下も力強く頷かれた。
「やったよ?見える?アリス?」
最も感動されたのは女王陛下に違いない。
先王の遺志を見事に継がれたのだ。
俺たちを祝福するかのように、大空はどこまでも青く、晴れ渡っていた。




