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北朝鮮の無慈悲な……

―日本国国会議事堂―


 国会スタッフが慌てて委員会委員長に駆け寄る。


 どうした?野党が何か動いたか?


「え―、北朝鮮より「飛翔体」が発射されたため、委員長権限で審議を中止します」


「「!!?」」


 やりやがった……。


 議員たちが席からガタガタと立ち上がり、一気に議場が騒がしくなる。委員会を中継していたマスコミも怒号に近い声を上げる。


 すかさず総理が指示を出す。

「首相官邸に国家安全保障会議を招集します!!……戸村大佐は戦艦大和に連絡し、北朝鮮ミサイルの撃墜命令を!!内閣総理大臣として許可します!!」


「かしこまりました!!」


 俺は専用端末を起動させ、戦艦大和に連絡する。副長が電話に出た。


「俺だ。ミサイル撃墜を!!」


"いつでもいけます!!"


「上等だ。ミサイル撃墜の指揮権を副長に委譲する!!」


"了解"


 通話を終えると、端末の画面にテロップが出た。


【北朝鮮国営放送声明「ミサイル発射」】


「本日午後、偉大なる金序運同志の現地指導のもと、朝鮮人民軍はミサイルの発射に成功した!!偉大なる同志の無慈悲な懲罰意志によって日帝どもの巣窟を火の海につくる!マンセー!マンセー!!」


 まあ、毎度おなじみの無慈悲な恫喝である……。


「憎き日帝の阿倍は……」


「?」

 画面が切り替わる。


【速報 北朝鮮ミサイル撃墜】


 俺はそのテロップに安堵した……。











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