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もしも俺が女になったなら  作者: 椎名
第一章 人生の転機(悪い意味で)
1/5

新しい体になった(1)

意識が覚醒し、目を開く。

まず目に映ったのは見覚えのない白い天井だった。


(ん?ここはどこだ?)


そんな事を考えつつ、体を起こそうとするが-

体に上手く力が入らず変な方向に倒れ、そのままベッドからずり落ちた。

痛ってえ・・・と本来なら悪態をついているはずの場面であるが、声すらまともに出ず、


「ひっれへ・・・」


と間抜けな声が出た。


それでも何とかして起き上がろうとするが、全く起き上がる事ができない。


なんだろう、何かがおかしい。体をまともに動かすことができない。

まるで自分の体じゃないような、慣れない乗り物を運転しているような感覚だ。


ふと目の前に視線を移すと、何かのパッドの様なものが落ちていた。

ピリリリリ!ピリリリリ!と、アラートの音も聞こえる。


そうか、ここは病院か。


・・・いや、俺は何故病院のベッドで寝てたんだ?


俺は原因を探るため、ここ最近の記憶を辿ることにした。


あれは今から何日前なんだろうか?確か俺は内申点を良くするために、期末テスト勉強を不眠不休で頑張ったんだよな。

それで期末テストも終わって勉強から一時解放された俺は、そりゃもうテンションダダ上がりで親友の雅人と里香と遊ぶ約束をしたっけ。

そして当日、待ち合わせ場所に向かう途中バナナの皮で足を滑らせて、バランスを崩した俺はそのまま50mの高さはある橋から転落して・・・


(あ・・・俺死んだな)


そう思いながら意識を失ったような気がする。


・・・。


すっげえ恥ずかしい!


え?!やだ、こんなことで大怪我して入院したなんて絶対誰にも知られたくないんですけどおおおおおお!


そう頭の中で悶えていたら、カーテンがシャッと開く音がした。

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