村を見学
俺は、トルクの姉に連れられてウッド村にあるトルクの家に着いた。
俺とトルクは、リビングの椅子に座る。しばらく経つと、トルクの姉が飲み物が持ってきた。トルクの姉も椅子に座り、話し始めた。
「そういえば、まだ自己紹介していなかったね。私の名前はジェルだ、弟を助けてくれたそうだな礼を言う」
と頭を下げた
「いえいえ、たまたまそこにいただけですよ。それに、道に迷っていたので助かりましたし」
「そうかい・・・それにしてもトルク!!あんたは何で冒険者が来るのを待てなかったの。あんたが村を出た所を見たって聞いて。私は、心配で心配で・・・」
「でも姉ちゃん。ほら、見て薬草とってこれたんだ」
と、トルクはジェルに薬草を手渡す。
「そうかい、それじゃあ薬師に薬草を渡してくるから、少し、リュウジ君を村に案内してきなさい」
と言いのこし、家を出て行った。
少しの沈黙の後。
「リュウジさどこか生きたい場所はある?」
「う~~ん、そうだな、魔物の死体や素材を換金できる所はないか?」
「それなら雑貨屋がいいよ」
と言いながら俺はトルクに連れられて家の外に出た。
玄関を開けて、改めて村を見た。村の家は五軒ほどほど壊れていた。
「なあ、トルク、前村を襲った魔物はどんなやつなんだ」
「えっとね、銀色の普通のウルフより大きなやつだったよ。お父さんはもっと何か知っていたみたいだけど」
「そうか、ありがとう」
そんな会話をしているうちに雑貨屋に着いた。
トルクが雑貨屋の扉を開ける。
「お、トルクじゃあねいか!。ん?もう一人は誰だ?見ない顔だが。」
「この人はリュウジさん。魔物に襲われたところを助けたもらったんだ」
雑貨屋のおっちゃんは笑いながら言う。
「そうか、だったらサービスしないとな。で、お前たち今日は何しに来たんだ」
「今日は、リュウジさんが魔物の素材を換金できる所はないか聞かれて、ここに来たんだ」
またおっちゃんが笑う。
「ならさっさと出しな、高く買い取ってやる」
「じゃあおっちゃん、ちょっと量が多いから一緒に外に出てくれますか」
と言いおっちゃんとトルクを連れ外に出る。
そして、俺は異空間から、ゴブリンの死体を三体、猪の死体を一体、ウルフノ死体を四体を出した。
それを見ておっちゃんは口をポカンっと開けている。
「おっちゃん」
「ああ、そうだった、どれどれ」
おっちゃんは急いで魔物の死体を見に行った。
「どいつもこいつの鮮度がいいな。これなら、二十一万コルドでいいぞ」
コルドはこの世界の通貨だ、神様が言っていたが、一コルド=一円だそうだ。
「それでいいぞ、でおっちゃん砂鉄はあるか?」
「あるにはあるが、どれぐらい欲しいんだ?」
「とりあえず、十キロぐらい」
「十キロそんなに何に使うんだ」
「ちょっと道具を作るのにいるんだ」
おっちゃんは魔物の解体を終え、俺が頼んだ砂鉄を袋に入れて持ってきた。
「他に欲しい物はないか」
「じゃあ、携帯食をいくつかと寝袋をくれ」
「それじゃあ、乾し肉を十っこにと寝袋な、砂鉄と合わせて、サービスして五万コルドだ」
「課金分から引いといてくれ。」
「そうか」
と言って寝袋と乾し肉を取りに行った。
「干し肉と寝袋だ確認しろ」
俺はそれを確認して、異空間にしまう。
「おっちゃんありがとう。また来るよ」
俺とトルクは店をでた。