プロロ-グ1
初めての作品で、パクリも少々あると思いますが、温かい目で見守ってください。
自分で言うのは何だが、俺は普通の人より過酷な人生を送っていると思う。
俺はごく普通の一般家庭の長男として生まれた。俺の父は、仕事に真面目で家族思いのいい父だった。母は、とても優しく、体が弱い人だった。
俺が三歳の時、弟が生まれた。しかし、母は体が弱く妊娠中体がに耐えられなくなり、弟は未熟児で生まれることになった。弟は無事生まれたが、母は亡くなってしまった。俺に弟を守ってあげてと言い残して。
小学三年生の時、父は俺と弟のの母がいないという不安を紛らわすために、裕福な暮らしをさせようとオーバーワークな仕事を繰り返し、車の運転中に過労がたたり居眠り運転で事故を起こし亡くなった。
父の葬式の後、俺と弟の引取り先の話があった。大人たちの話の中でいろいろ口論になっていた様だが、俺は、父方の祖父に、弟は、母の叔母に引き取られることになった。祖父は厳しそうな人だったが、叔母は陽気で優しそうな人だった。
だが、この時、俺は安心したと共に心配だった。弟が転校先の学校でいじめにあわないか、母との約束が守れるかと・・・
小学六年生の時、祖父の仕事それは、現在のでは珍しい製法である、一から鉄を鍛え刃物など作る鍛冶師で田舎で刃物店を営んでいた。
俺はその仕事を手伝い鉄の鍛え方などを教えてもらいながら暮らしていた弟とは大きな休みの日によく遊びに家に来ていた。その時は、元気でやっているようで安心していた。
高校一年生の時、俺はバイトを始め自分で金を稼ぎ始めてから、俺は、今までほしかった漫画やゲームラノベ小説を買った。そして、毎週の週末に弟に会いに行った。
弟に会いに行ったある日のことだ。俺は気になることがあった。弟の体に痣があった。何かあったのかと聞いたら「部活が厳しくて」と答えた。がんばっているのだなと思った。
高校二年生の時、梅雨のじめじめとした日一つの電話があった。
弟が自殺をしたと・・・
嘘だろ、何かの冗談だろと思った。しかし、弟の遺体を見た時にやっと理解した。弟の死を。
叔母から自分宛の遺書をもらった。
『兄ちゃんへ
兄ちゃん毎週僕のために遠くから来てくれてありがとう。
兄ちゃんはいつも僕の心配をしてくれたよね。うれしかった。そしてゴメン。僕は学校でいじめにあっていることを言い出せなかった。兄ちゃんにだけは心配かけたくなかった。膝を擦りむいただけで気が狂ったようになるのに心配するのに言えるはずがない。
でも本当にうれしかった。たった一人の兄弟と居られることがうれしかった。
今まで本当にありがとう。
直樹より』
直樹からの手紙を読んだ日、俺は、泣きながら鉄を一晩中打って打って打ちまくった。自分が直樹に何もしてやれなかった怒りお込めて、自分の無力さを呪って、母との約束を守れなかった怒りを込めて。
高校三年生、俺は、自分の目の前で困っている人を助けようと思った。直樹への罪滅ぼしとして、自分への戒めとして誓いを立てた。
五月、クラスメイトの一人がいじめにあっていた。俺はいじめられている人を助けたが、不良どもに目をつけられることになった。
そんな学校生活も過ぎ、数年の月日が流れた
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