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来世は魚になりたいな。
大きくても、小さくても、綺麗でも、醜くても、
全てを霞ませてしまう壮大な水に溶けてしまいたいな。
日常に揺蕩う無機物になりたいな。
岩の隙間で一生を終える何かの植物もいいな。
日陰者にはジメジメと湿度が高くて、すべての視界の隅はとっておきの特等席だから、そう言う誰にも影響のないスイートスポットで悠久の時を静かに深々と次の神判を待っていたいな。
望みすぎてしまうのは元来私の悪いところね。
もうこれで何度目かしら。随分前から数えていなかったわ。