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13話 異世界の生徒はエロかわいいケモノ

 カーテンのすきまから入る日ざしのまぶしさで目が覚める。


 ん!? なんだこれ…… 右手に柔らかい感触があった。

 むにゅ……このマシュマロのようなものは……おっぱい!?

 顔をほんのり赤くしたマリーがおっぱいを揉み続けてる俺を見つめていた。


「うおおっ! ごめん……つい……」


 あわてて手を離してあやまる相変わらずへたれな俺。


「……さわっててもよかったのであります」 


 そういって、さらに顔を赤くしたマリー。


「へっ!? 今なんていった?」


 マリーの思わぬ反応にあたふたする。


「一度しか言わないのであります」


「もしかしてもっとさわってほしかったとか?」


「ばか……」


 俺の顔面にマリーの投げた枕がクリーンヒット。


「いてっ」


 なんか怒ってる! 地雷踏んだのか?

 さわってもいいって言うから素直に受け取って言っただけなんだが?


 そういえば昔の彼女とも似たような場面があったな……

 はっきりと覚えてはいないが一度彼女の体をさわろうとしたら


 「いやっ さわらないで!」


 と拒否されたから何ヶ月かなにもしなかったら


「どうして一度拒んだくらいであきらめるの? 私のこと好きじゃないの?」


「いやいや、好きだから我慢してたんだけど……」


「……はぁ――――」


 彼女は長いため息をついたあと


「それに嫌っていっても本気で拒んでるわけじゃないの。好きなら雰囲気で察して」


 みたいな感じのことをいった。


「いやぁ、それは無理でしょ。俺は超能力者じゃないし……」


「もう―この 朴念仁(ぼくねんじん)!」


 朴念仁って???


 辞書を見ると、きまじめ、かたぶつ、やぼ、勘のにぶい……

 ちょっとひどいんじない? 泣いていいよね。


 あとでマリーのことでシャルにたっぷり説教を受けた朴念仁こと神崎結斗であった。


 青空教室2週目


 頼んでおいた学校の仮校舎の建設も始まっている。

 ドワーフ女子が建築グループへ、リザードマン女子が伐採グループへそれぞれ移籍した。

 他にも数人自分の向いてるほうへ移籍した。


 今週から午後も授業を始める。

 各グループのリーダーが決まった。

 伐採グループリーダーはリザードマンのエルドン。

 建築グループリーダーは現役大工職人、ドワーフのコンラッド。

 鍛冶屋グループリーダーは現役鍛冶職人、ドワーフのロイル。


 これからは俺のいないときは代わりにグループリーダーが講師を勤める。

 男子クラスもセインガルト語と日本語、初歩の数学の授業を受けてもらう。


 女子クラスも専攻を選んでもらった。

 料理グループと翻訳グループで料理グループは将来的には店をだしてもらう。

 翻訳グループは漫画やラノベをセインガルト語に翻訳し本として売り出す予定だ。


 女子クラスの時間割

 午前、セインガルト語、日本語、接客、動画観賞 午後 実技

 男子クラスの時間割

 午前 セインガルト語、動画観賞 午後 実技


 今日から始める給食は俺と料理グループの生徒で作る。


「先生、今日の献立はなんですか?」


 と聞いてきたのは料理グループリーダーのリリアーナ。彼女はハーフエルフだ。


「今日の献立はおにぎりと豚汁だよ、今買出しにエリンとカーリンにいってもらってる」


 エリンとカーリンは双子の猫耳娘。ショートカットでシャルより幼い感じだ。


「今、なにかすることはありますか?」


 リリアーナはできる子だな。


「じゃあ、リリアーナとリアとオリヴィアはうちの土間でご飯を炊くのを手伝って。まず米を研いで」


「はい、わかりました」


 リアは犬耳娘。犬耳娘はしっぽがかわいい。

 オリヴィアはエルフ。ハーフエルフより耳が大きく肌も白くよりエルフっぽい。


 じーちゃんは村の世話役だったのでイベントがあるたびに

 大きななべでけんちん汁や豚汁をふるまってたからそれを使う。


 炊飯器は3升焚きが3つあるが全然足らないので大きい鍋でも炊く。

 みんないっぱい食べそうだからね。おなかが減ってちゃやる気もでないからな。

 ごはんを焚きはじめたころ買出しからエリンとカーリンが帰ってくる。


「先生、ただいま―」


「お帰り、お疲れさま。荷物重くなかった?」


「ふたりいるから大丈夫です」


 ふたりの頭を撫でてやるとむっちゃうれしそう。ごろにゃーん状態になる。


「リリアーナとオリヴィアは野菜を切って、エリンとカーリンは里芋とじゃがいもの皮をむいて。」


「リアは俺と家の中でおにぎり係だよ」


「はい!」


 みんな返事がいいね。

 リアのしっぼは犬というよりはオオカミだな。犬好きとしてこれは見逃せない。


「ねえ、リア。しっぽさわってもいい?」


「……え!?」


「一度でいいからお願い……」


 すごく困った顔をするリア。


「……うーん、困るんですけど、誰も見てないけど……わかりました。でも……一度だけですよ」


「うん、わかった。約束する」


 リアは後ろを向いてお尻を上げて待っている。


「早くさわってください」


 さわり心地はミンクのような高い毛皮だ。すべすべでとても気持ちいい。


「!?」


 さわられるたびに体がぴくっとなるリア。


「ふひゃあ……もうらめれす」


 その場でしゃがみこむリアを見てしっぽを撫でまくって満足した俺はハッと気づく。

 俺はいったい何をしてるんだ!?しっぽと耳があっても犬ではなく人なのだ。


 つまりさっきの状況を冷静に見ると

 俺はニヤニヤしながら若い女の子におしりを向けさせおしりの一部分をじっくりと撫でまわす……

 これは……「痴漢行為」以外のなにものでもないじゃないか。


「リア、へんなことを頼んでごめんなさい!」


 土下座であやまっているとリアは 顔を紅潮させ


「もういいです。ちょっと気持ちよかったし……」


 エロかわいいリアに腑抜けにされそうだ。


 豚汁のいい匂いが漂って完成。

 みんなでにぎやかに豚汁とおにぎりを作って初めての給食がはじまった。

 口に合うか少しだけ心配してたがみんなうまいうまいとおかわりしていたからよかった。


 多めに作ったのに結局全部なくなった。

 予想以上食べるので予算を増やすことにする。

 学校の経費は月金貨50枚、50万円か結構かかるな。早く稼げるようにしないと資金が底をつく。

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