徒然超短編集 犯行理由3(二百文字小説) 作者: 神村 律子 掲載日:2012/12/09 俺は所轄の刑事。 長い間追い続けていた男を現行犯逮捕した。 「何故こんな事を続けていた?」 俺は取調べでそいつを問い質した。 「政治が悪いんですよ。景気はちっとも良くならないし、仕事はクビになるし、パチンコには負けるし」 ふてぶてしい顔でそう言った。 「ふざけるな!」 おれはあまりに身勝手な言い草に机を叩いた。 「だからと言って、満員電車で女性の身体を触っていい事にはならんぞ!」 バカにつける薬はない。そう思った。