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嘘でもいいから  作者:
5/5

帰り道


久しぶりに京ちゃんと一緒に帰ることになった。



「ねぇ、京ちゃん!実は私、お化粧ちょっとしてもらったんだけど、どうかな?わかる?」


ちょっとは大人っぽく見えるかな?


『……お前、化粧とか似合わなすぎ』



思いっきり殴られたような痛みが胸にはしった。


「……あー、そ、そうかな?…ごめん、今日用事あったの思い出した!先、行くね。」


京ちゃんの前でなんて泣けない。


『え?お、おい!待てよ!』


後ろから京ちゃんの声がした気がしたけど、無視して帰った。





私って、何やってもダメなんだなー。




せっかく、久しぶりに一緒に帰れたのに。









「お世辞でも、可愛いっていってほしかった。」



そんなの言ってくれないのはわかってたけど…辛いよ。




ほんのちょっとは、期待してたんだけど、やっぱりだめだった。







「私ってば、何を期待してたんだろ。」

『千尋!!』



………え?



「な…んで?京ちゃん…」


『っっお前っ急に走るから、まじで焦った!』



どうして?


「私っ、先に帰るって言ったじゃん『嘘つけ』


ば、ばれてる!


『………俺が、あんなこと言ったから?』


「……………京ちゃんが言ったことは、事実だし!へこんでる私がおかしいんだ『じゃあ、なんで泣いてんの?』


…最悪、顔見られた。


「……一回ぐらい、京ちゃんに可愛いって言ってほしかったの…お世辞でも、良かったから」


『っお前、馬鹿じゃねーの?せっかく俺が我慢してたのに』


?なんのこと?


《ギュッ》


「へ、あ?京ちゃ…?『なんで化粧なんてすんの?可愛いすぎて、こっちの身が持たないっつーの!!』


今、なんて?


てゆーか、抱き締められてる!?




何でかは、よくわからないけど、京ちゃんに抱き締められるなんて、初めてで………すごく嬉しい。









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