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【御祝 松林】
上質な細い桐箱に張り付けられたのし紙を見て思わずため息をついた。のし紙を荒くはがし箱を開けると、予想通り今年も中身は立派な包丁だった。
ーー誰なのよ。
松林という人間から毎年誕生日に必ず送られてくる包丁。
松林という人物に全く心当たりはなかった。しかし謎の人物からの贈り物はもう五年も続いていた。
一体誰なのか。どういうつもりなのか。
まるで見当のつかない得体の知れない包丁は、気味の悪さから今年も捨てられずに押し入れの中へと仕舞われていった。
【御祝 松林】
上質な細い桐箱に張り付けられたのし紙を見て思わずため息をついた。のし紙を荒くはがし箱を開けると、予想通り今年も中身は立派な包丁だった。
ーー誰なのよ。
松林という人間から毎年誕生日に必ず送られてくる包丁。
松林という人物に全く心当たりはなかった。しかし謎の人物からの贈り物はもう五年も続いていた。
一体誰なのか。どういうつもりなのか。
まるで見当のつかない得体の知れない包丁は、気味の悪さから今年も捨てられずに押し入れの中へと仕舞われていった。
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