1/13
第1話 トラストゲームへようこそ
俺は千間隼斗、16歳。私立清風学園高校に通う高校1年生だ。
「兄ちゃん〜待ってよ〜」
俺のことをそう呼ぶのはこの双子の弟、千間粋。
「早くしないと置いてくぞー」
「えっ!?ちょっ!待って!」
今日も何事もない1日が始まる…そう思って学校に着いたら、先生に「今すぐ体育館にいけ!」と言われた。そして、俺達は今体育館にいる。周りにはざっと数えて20人ほどの生徒がいる。
「一体なんだろうね?何かあったのかな?」
「さぁな……」
そんな会話をしていると、突然、スピーカから音声が聞こえてきた。
『お集まり頂きありがとうございます。清風学園高校の皆様。』
俺はその声の主を探して周りを見渡してみるが誰もいない。すると、また声が聞こえてきた。
『今からこの学園の皆様には、トラストゲームに参加して頂きます。』
その宣言に俺は思わず息を呑んでしまった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマークと広告下の星マークを★★★★★にしていただけると幸いです。