青春レッドとブルーな私
初投稿です。
女の子主人公って良くないですか?
自分を重ねるならせっかくなら女の子がいいなぁとかそのくらいの理由なんですけどね。
マンガだとネウロとか好きです。
恋愛要素は少なめを予定しております。
「コンダクター……混だ……濁?」
口をついて出たのはとりとめのないダジャレだった。
大学の講義室、英語のテキストに向かって自分に語り掛け管を巻いていた。
19歳女子大生というと聞こえはいいが、実のところ私は大学になじめずにいるただのぼっちだ。
大学が始まって早々にグループワークがあった、4人グループで私以外の3人が男の子。
「みんな、どこに住んでるの?」
会話が進む、しかし
「○○さんは好きなものとかある?」
「き……奇虫、かな?」
おわった。
「あ、き……気球?いいと思……」
一人が見かねてフォローに入るも
「じゃ……なくて奇虫。虫……のこと……」
引きつり気味の口角に、歯切れの悪い言葉。
自分渾身のジョークは広い講義室に対して小さく不器用な蛾のようで、
女の私は紅一点どころか何言ってん?と言わざるを得ない。
講義が終わり、重い頭を支えていた左腕を労わる。
席を立つと椅子に残るかすかな温もりに軽く触れ講義室をあとにする。
「う~~~~む」
生きてる実感がない。
いつもと変わらない校舎前の通用門へとつながる一本道。
いつもと同じサークルの掛け声が聞こえる。
だが、今日はやけに太陽のせいかまぶしく11月の割にぽかぽかと生ぬるい。
木々がきれいに整えられた並木道はなぜか私を華やかな未来へ導くように続いている気がして……
「なんていうんだろう……ウザい」
など毒づいていると、その時
「俺の名前はジャック!!!」
「!?!?」
突如聞こえた甲高い声。
それに呼応するかのようにびくつく自分の体にさらにビックリする。
臆病な私には落ち着くのにさらに時間を要し、やっとのこと恐る恐る振り返ると、
そこにいるのは小柄な男の姿だった。
「う~~む、こういうのも、何一点……ていうのかな」
英語苦手です。