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僕の夢は 退魔師じゃない  作者: 三ツ星真言
33/46

昭和のラブロマンス

 朋輩のかたき討ちをすると、今にも飛び出さんばかりの勢いの

祖父を止めることは、難しい。現代に生きる武人、大東流合気

柔術の達人だから。

「あなたにもしものことがあったら、後に残された私はどうしたら

よいの。私、あんな思い、二度としたくない。」

 背中にすがりつく奏絵さんのこの言葉に、祖父は落ち着きを取り戻す。

「すまぬ。奏絵。」

「義明・・・・」

 肩を抱き合い見つめ合う二人、昭和のラブロマンスだ。

 事情を知っている僕とキラちゃんには、ウルウルしそうになる感動の

名場面だが、堕天使と悪魔には関係ない。

「二人一緒なら、いいんじゃない。」

「そうだ、二人に鉄砲玉になってもらおう。」

 怖いもの知らずの陳 桃陽と龍美の爆弾発言に対して、怒るどころか、

祖父と奏絵は乗って来た。この先、病気で寝たきりになる恐れもあるし、

一緒の日に同じ場所であの世へ行くことはありえないからだ。

「死ぬときは一緒なんて、素敵だわ。」

「あの世で、結ばれようぞ。」

 こうして、祖父と奏絵さんが鉄砲玉、もとい先発隊となることが

決まったが、僕たちは必死になって清廉 珠美の自宅の住所、家族

構成など、あらゆる情報を集めるのであった。

 



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