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第08:WHO星系、手紙の配達~其の5。問題

 家庭での話し合いの中、自宅の庭に二人の少女が駆けてくる。

 メタルグレイの髪に女の子、黒とピンクの混ざった髪の女の子だ。

 グレイの方は鼻頭に絆創膏、ワインレッドのロングマフラーを口元まで覆った女の子

 黒とピンクの方は、ワインレッドのベレー帽をかぶった女の子だ。

 グレイの方は小波、黒ピンクの方は姫野だ。

 顔は特に変わらない表情に乏しい顔で、目だけは嬉しそうにアルトを一直線に見る。

 ただ戦いを始めた姫は、どうしたものかと考える、これは処刑ではないかと。


「よう」

「「主君」」

「だからそれを使うな」


 怒られたら二人はシュンと落ち込む、何やら尻尾が見えそうな二人にサツキには思えてならない。


「一応紹介な、半分は知らないから、グレイの方は小波、黒ピンクの方が姫野だ」

「ふーん。何処の人?」

「忍者だ」

「何処の人?」


 姫の追及は止まらない、忍者の二人は喧嘩し始めた二人に、意外そうに姫を見ていた。


「仲がよろしい様で、お久二人とも」


 二人に挨拶し、二人も顔見知りなので頷いて挨拶を返し、ただ眼にはあまり歓迎できない種類のものが見え隠れし、纏う雰囲気も子犬から忍者に変わる。

 二人は初めてサツキを見たときはまだ友好的だった、紹介を受けると激高し武器を抜いて襲い掛かるぐらいの二人だ。

 しかもスター並みに強い、忍法も使え、周りも吃驚するぐらいの感情むき出しの暴れ方だった。

 二人を紹介するやり方もの方も間違いはなかったが、なんの間違いもない様に説明されたのに、二人には受け入れ難がったらしく、暴れる二人が程々に冷えてからアルトが捕獲して軽く説教していた。

 その後は反省したのか、襲ってはこず、嫌がらせの一つもないが、全然歓迎はされていない、明らかな拒絶という奴だ。


「なんかね。姫がボクらを二つにした奴を許さない、絶対に殺すって」


 二人がサツキの言葉に、意外そうな色合いを強め姫を見る。


「で、何か用が有るの?」


 二人が頷く、言葉を交わすのも嫌らしい事にへこむ。


「バカ二乗、用が有るって」

「ボクはバカじゃない!」

「本当?」

「勉強はできないけどバカじゃない」

「それは色々と不味いのでは」

「別にいい、半分がやるから」

「それはどうなの?」

「いい」

「阿保会話はそこまでだ。で、どうした」


 アルトが纏め、二人は忍者から子犬に変わりアルトの前で片膝をつく、こう言うのが大嫌いなアルトへの嫌がらせ効果抜群のやり方なので、盛大に顰める。


「えー」

「なんだっけ」

「あれ?」


 混乱し始める二人、色々と出来るが色々とポンコツな二人なのだ。


「メモ帳」


 アルトに言われ、二人は素早くメモ帳を取り出し、内容を確認。


「えーマイロード」

「違う!」

「マイ刀ってなんか」

「マイロードブレード?」

「そうそれ」

「マイロードブレード」

「お前ら単にる」

「あっいえ重要な事が決まりましたのでお伝えです」

「私からです」


 渡された手紙、何故か開ける気がしない、開けたら不吉な何かが現れる、葛藤の末に破って捨てた。だが心得る二人は、別の物を取り出した。

 受け取り、この不吉過ぎる雰囲気にアルトは恐怖していた。

 そこの中央に書かれるもの。

『重要通知』

 二人か運ぶこの種の手紙は、悪夢のような内容しかない。

 この為に二人からこれを受け取った者は、殆どが泣き崩れる。


「南無」


 祈ってから開ける、内部の手紙の内容は説明、部下の仕事が嫌だからと拒否され、最重要人事に関わらず、一切アルトの意向を受け付けない人事部によって決定されていた。

 配属替え、担当部署はアルトの護衛、ここまではまだ妥協点だった。

 下を見たくないアルトは、スペルで燃やそうかとも考える、しかし見ないと減給を受けかねない、何度も行う為に人事部から何度もこの処分を受けていた。

 この為に、本来は高級のはずの給与も、今や悲しい値。

 長い葛藤の末に、断腸の思いで引き裂いて燃やした。

 二人はさすがにここまでするとは思っていなかったようで、途方に暮れる。


「さらば我が給与明細」


 もう見る事もなくなる数字になる事は間違いなかった。そこに矢が突き刺さる、矢文である。見たくはないが、ここまでされたら見るしかない。


『配属替え』


 詳しくもくそも何もない、配属替えアルトの護衛の小波、姫野これだけ。

 ちなみに二人は元の配属先は、アルト秘書のトップだ。

 明日の仕事はどうしよう途方に暮れるアルト。

 切り替えてから、二人の前にいきデコピンした。


「全く」


 特に痛くはなさそうではあるが、色々と非常識なでもあるの能力もあり、普通の人基準は利かないのが困りものだ。


「で、まあお前さんらが来たという事は、半分の事が伝わったわけか」


 直ぐに看破したアルトに、二人は途方に暮れる。


「しっかりと振ったから安心しろ」


 二人の顔がパッと明るくなり、苦笑するアルトは言葉を続けた。


「俺はノンケなんだ。アブノーマルは好かん」

「さすが主君信じていた」

「ああ。やはり主君が変態なのは困り過ぎる」

「偶には学習しろよ」


 ひとまず明日の仕事と、親御さんと、色々な関係各所への根回しから何まで面倒だとはアルトには言えない、苦しい時代があり過ぎた人生なのだから。


「分かったから上がれ」

「「!?」」


 二人の顔が驚愕に歪み、小波が言う。


「わ、私はただの護衛です、そ、そんな恐れ多い」


 小波が両手を使い慌てる事を表現、姫野の方も何度もコクコクと頷いてから言う。


「どうしたのです主君、何か悪い事があったの?敵?敵っすね?」


 二人が絶賛大混乱中。


「いいから上がれ」


 二人が何度もコクコクと頷いた。


 親御さん達は増えたなと考える、忍者娘二人の場所はアルトの後ろ、ここが二人の絶対の場所らしく動こうとしない。

 しかもサツキを敵と認識しているらしく、サツキを見る目には剣呑な光が燈っていた。


「話し合いは終わったし、安全な場所に避難するぜ」

「ああ。しかし重くないか?」

「軽量級の給与の事を考えると気分が重いぜ。じゃ行くぞ」


 五人での移動、地下室への自動階段を進み、地下の子供用の空間に出る。


「質素」

「超質素」


 やはり二人からしても信じられないぐらいの質素さだ。

 サツキからしても質素な作りに、一般的に見ても質素らしい悪くない趣味で有った。

 内部を通り、自宅というべき建物に入り、メイドロボットが挨拶し、二人の部屋に行く。

 基本的な私室用の所に、サツキも困惑するように部屋が増設されており、混乱するサツキを無視して部屋が決まる。

 次に別の目的の部屋、所謂の芸事の部屋、茶室や舞踏場、トレーニング用の道場、忍法用の訓練室、スペル用の訓練室、弓道場、大鎌の修練用の場所まである。

 質素とというべきかは困るが、こじんまりとした空間にある。

 忍者の二人も困るような場所らしく、どうも色々と規格外ではあるらしい事はサツキには分かる。

 その中央にあるのが図書館、ありとあらゆる図書があるが、年齢指定図書はない。

 裏側には庭園があり、小さな公園のような所で、自動販売機までありしかもコインは最低通貨の1円均一、質素とはとても言えないように設備の数々らしい事はサツキには分かる。

 私室用の空間に戻り、アルトは熟睡、サツキも他の者に提案し、少しだけ寝かせてあげてといった頼んみ、他の者も異論はなかった。


 □


 休んでからログイン時間までに夕飯は家族揃って済ますのが掟の為に、これに参加し再び睡眠、その後に風呂などに入り、5名がVRルームの前で待機し、予定時間前になって解放され、サツキからしても非常に厳重、恐らくアルトがゲームばかりする事を考慮しての作りらしい。


『アルト、姫、サツキ、小波、姫のがログインしました』


 現れた鎌倉の2号区画の自宅の前、直ぐに星守りが現れ、裁量を仰ぐ書類が渡される。

 二人も驚くようなことに、帯刀しただけではなく脇差に差し、昔の高級スーツではなく、派手でお洒落な侍の恰好に高級そうな羽織、昔なら拒絶感も多かったが、今は素直に化けたと言えた。


 アルトも渡された書類を素早くチェック、一つの書類を取る。

 内容は最重要機密文書、驚いた事に同盟の盟主たるアメリカからの極秘交渉の話だ。


「あのアメリカがね」

「はい。今までの多数派から、少数派になった事で色々と不味くなっているようです。特に大統領支持率は半分以下に激減、議会の方も混乱が続き、収集がつきません」

「軍は」

「もっと不味いです。すでに反乱がおきています。アルト派が何とか抑えていると言った所です。それも時間の問題です。特に宇宙軍にバカにされていた地上軍の怒りはすさまじく、代表同士の話も既に膠着です」

「ああなるほど、どうしようもない内部分裂前か」

「求心となる様な者が居りません。何処も資本家の言いなり、これではどうにもなりません」

「分かったまずはここからだ。皆準備しろ」


 政治話かも知れないが、そう言った話し合いだからこそ重要であり、これを妨害されるとまたどこかが焼かれる事になる。

 準備を済ますと移動、アルトの支援系の強化系統に入る最上位のスペルにより強化、これによる高速移動での到達。

 アメリカのキャンプの中、最初に訪れたのは一つの建物、バージョーカーという店だ。

 マスターはアルトを見ると盛大に顔を顰める、見るのも嫌だといった顔だ。

 用件を伝える、カードを買いに来た。

 最重要極秘情報に関係する会議の出席者の情報、その他の重要問題の情報、星守りも幾つかを購入し、代金の方は信じられないような大金、マスターの方は信じられない事に少ないとケチをつけた。姫の顔には書いていたどんだけ金に汚いのと。

 更に代金を払い、支払いを済ませてから会議に出る。


 既に関係者は特別ログインしており、予定の時間になり望む。

 問題は深刻、政治的な敗北、外交的な敗北、軍事ではどうする事も出来ない数々の問題、このままでは同盟が崩壊するのは時間の問題、この立て直しをアルトに依頼してきた。

 確かに同盟と連邦の仲は悪い、しかし片方が壊れれば、もう収拾がつかない惨劇しか起きなくなる。

 どこも慎重、これに輪をかけて慎重、言葉の一つ一つを丁寧に選び、どんな言葉も逃さず、話し合いは既に12時間を超え、ゲームなので死ぬことはないのでぶっ続け。

 場所にセキュリティは最高度、風が通る事すらない。

 一度休憩になり、食事の中、星守りの顔は非常に険しい、アルトの顔も険しく、いかに問題の深刻化を物語、他の者ではどうにもならないので兎に角に疲労回復を最優先、忍法によって兎に角に癒し、食事の後の二人も長い間話していた。

 その後の話し合い、これに2つの事が決定された。

 宇宙軍の解体、及び新国防軍の再建。

 宇宙軍の最高司令官もこれに同意、これで地上軍も納得し、政治側も安堵。

 終わった会議に、アルト達は直ぐに帰還。

 ひとまず休み、サツキ達も兎にも角にも忙しい、何せ扱うレベルが戦争か平和かの二択、まともな連中によって平和に傾いた地球で、過激派は戦争を望む、この争いは熾烈なものだ。

 忍者の二人は兎に角にもサポート、姫もサツキの補佐に徹し、次の内容。

 南米問題。

 同盟側にとっていつも及び腰の南米、しかし抱える問題は深刻であり、北米の支援なしには成り立たないものでもあった。

 ひとまずの南米キャンプ、同じ様にカードを購入し、会議に臨み。

 北米側の出席者も来ており、同盟の立て直しに躍起なる。

 アルト派の方からも出席者、侍の不幸な奴№1の誉で、物資の問題の解決に現れた。

 物資の提供は横流しも考えないといけない大規模なもので、この輸送も恐ろしい事になる、北米も必死に提案するが、どう考えても足りない、そこで連邦よりも提供される事で解決を望み、南米側も何度となく言い争いに発展するも、何とか矛を収め、どこもかしこも自国が滅ぶか滅ばないかの前で、責任は極めて重い。

 この二つの会議に時に、オセアニアアより支援の話が届き、何とか解決の糸口になった。

 次にオセアニア問題、膨大な砂漠に対する緑化、これに依っての食糧問題の改善を考えたオセアニアプランへの支援だ。

 これには国連も参加し、少しずつまともなりつつある。

 次にはアルト派、アフリカ、アラブの方だけではなく、大陸全土での深刻な水不足、この解決のために技術者がかき集められてのウォータープランが立案された。

 温暖化問題への歯止めも急務であり、これ以上の国土の減少は何処も望まない。

 これらの問題から、同盟にも話がいき、極秘会議が決定された。

 砂漠化に対する問題改善も急務、医療分野も急務、何もかしこ急務ばかり、いかに戦争と冷戦が、地球を蝕んだかよくわかるような内容となる。

 連邦の方も急務が多く、地球規模の極秘会議の後の話し合い、深刻化する一方の災害問題に対しての防衛計画が立案され、決定される。

 これらの計画が全て試作段階で立案されて決定される中、難しいかじ取りを担う冥夜や十兵衛を案じたアルトが一つ提案した。

 毎日の仕事ばかりは嫌なので時間のない最後の日曜日の休暇で、これには猛反発も多かったが、アルトが説得し、日曜日だけは休暇となった。

 そんな訳で日曜日。


 ゲーム内部での自宅、全員が早起き、何せ待ちに待った休暇の日だ。

 朝早く起きたサツキは朝食づくり、アルトとの闘争で多少はマシな物が作れるようになった。

 白米と味噌汁と目玉焼きに漬物、他の権力者が見たら驚くような質素な料理、これでも闘争に続く闘争で、2品も増えた。

 この結果忍者二人も何とか友好的ではないが、会話できるようになった。


 姫の方は幸せそうに食べていた、悩みなどの一切がなさそうな幸せな顔だ。

 忍者娘二人は盛大に舌打ち、サツキとしては上出来だったが、何かがいけなかったらしい。

「今日の予定はあたし二人と狂都ね」

「俺らはPTを組んでの冒険だなうん。冥夜と十兵衛も連れての楽しみだ」


 食べた後に片付けてのオフ。

 6名となってから、狂都、戦闘系のPTの為に、やる事は猛烈な勢いでの賭け試合、何せ戦闘系の最大効率の稼ぎで、連邦の戦闘系は基本的にこれだ。

 午前11まで稼ぎ、昼食、その後の買い物。


「まずは安い武器から」

「いや、思うに防具も必要だ」

「飛び道具もそろそろ欲しいです」

「思うにクナイの新調」

「服が欲しいっす」

「アクセが好いな」


 勝手ばらばらであるが、安い物からとなる。

 一応防具屋、軽い中古品をの値札に引き返した、服より桁が違った。

 次にアクセ、値段もピンキリではあるが、防具の代わりになる様な物もあり、値段も手頃。


「これは売れないか」


 冥夜がHITの予感に商売を思いついた。

 妹の十兵衛も言わんとすることを察し、小さなよい感じの物を取る。


「甘いです。大甘です」

「何故だ十兵衛」

「作っても店売りよりは性能に劣るなら在庫が残ります」

「そうだな」

「この別に方法、これらの店の情報を提供するのです」

「「おお」」


 侍の懐刀の十兵衛は冴えていた。

 この為に午後は小物店のチェック、この情報の販売となる。

 狂都も連邦の若者が押し寄せ大混雑、都の外まで露店が並ぶのも当たり前のような環境となっていた。

 店売り情報を集め、これをどこに持っていくべきか、軽く考えて都合のいい奴を思い出し、こき使われるAZAのホーに会いに行く。

 会いに来た6名に、兵はひとまず用件を聞く、とある情報の提供、色々な所の確認を終えてから通され、書類の海で必死に作業をする少年を発見した。


「ようホー、いい情報を持ってきたぜ」

「・・・本当?」

「ああ。お前さんなら直ぐに分かる」


 見せられた情報に、ホーの軽く考える、この地獄から逆襲できるのではないかと。


「代金は後払いでいい、もう一人の所にも持っていく」

「今後ともよろしく」

「おう」


 次に台湾の星、用件は耳寄りな情報、これに星は食いつく。

 出された情報に、星は素早く性能をチェック、値段の方もチェック、ニヤリと人の悪い顔で笑う。

 代金は後払い。

 狂都に戻り、持っている資金での商品の購入に入る。

 装飾系は数多く、性能も幅広い。


「まずは物理防御系だな」

「これは優先したいです。しかアップ系によるHP上昇も欠かせません」

「DEFによりダメージの減少、HP増加によるパーセンテージの減少ですかぁ」

「両立は難しいっす」

「というより資金が足らないこと間違いなし」

「うーん。難しい」


 悩む6名、軽く情報を見てから一つをアルトが示した。

 性能のチェックに、誰もが欲しいが値段がという所、ここでアルトが説明した。


「俺はこれだ」


 アルトの選んだものは、誰もが意外な事にスペル射程アップ、魔法系に属するレンジ向上のアクセだ。


「なるほど、確かに有効なものだ」

「何故なのですか?」

「ああ。兄は侍だ」

「うん」

「特にスペルとの両立を行う」

「うん」

「更に得意とするものはスヘルによるエネルギーの収束や拡散など」

「要するにぶった切るものと、ショットガン?」

「近い、スペルによるエネルギー刃を構成し、これでの切断、接近し過ぎた相手には拡散による妨害を行う事で、侍としての戦闘能力は高い」

「へー。スペルも偶には悪くないですね」

「凄いぞ?」

「剣聖より?」

「ああ。私達の主な訓練相手は兄だ。というよりほかでは気の毒過ぎ無理だな」


 姫を除けば所謂の魔法戦士のような存在なので、戦士としての腕前と魔法使いの腕前の両立された面々なのだ。


「では買い物だ」


 店に入り、購入する。

 ▽装備変更

 ・アルト

 アクセサリー:スペルレンジ向上(微)チョーカー

 ・姫

 アクセサリー:HP・DEFアップ(微)リング

 ・冥夜

 アクセサリー:HP・DEFアップ(微)リング

 ・十兵衛

 アクセサリー:HP・DEFアップ(微)リング

 ・小波

 アクセサリー:HP・DEFアップ(微)リング

 ・姫野

 アクセサリー:HP・DEFアップ(微)リング

 ▽


 購入し装備し、この後にタウンシップの方に行く、一般エネミーが登場するところもあり、戦闘系には大人気、その中でも難易度が高い所を選ぶ。

 姫としては色々と有ったが、飛べるのなら使えるのかもしれないと思い、こっそりと飛ぶ練習も行う。

 ▽狂都近郊ベリーハード難易度『岩龍』


 岩龍の敷地に入り、現れた簡易索敵レーダーの表示に、反応はない。

 侍3名、忍者2名、戦巫女1名の攻撃力に偏るが、治癒系のスペルは姫を除き使える。

 岩龍は所謂のダンジョンに該当するような作りで、洞窟のような作りから名前の由来がある。


「おし進むぞ」

「はい!」

「なんだ姫野」

「偵察やりたいっす」

「なら私は警戒で」

「なら頼む。なんか冒険らしくなって来たぁ」


 姫野が偵察に行き、優秀な忍者なのですぐに終えてから戻ってくる。


「数は特にないですが、あれはなんというか鬼でしょうか」

「鬼?」

「赤銅色の肌、2mはある体躯、手には槍、防具も戦国甲冑の様な」

「強過ぎないか、Lv1の出番じゃないぞ」

「上手く狩るしかありません、なにゲームですので死にませんし」

「そう言う問題か?」

「出陣」


 十兵衛に押し切られて戦う、姫野に案内されて佇む鬼を見付けた。

 一言で言うのなら強そうで、装備はあまり良くないが防具なんてつけない一行の為に贅沢な装備をしたエネミーであった。


「うん。あれは敵です。防具なんて贅沢な物をつける敵です」


 贅沢は敵が信条の姫の言葉に、他の者も倒せなくはないが、作戦会議。


「まずは足止め、その後のタゲ取り」

「なら私が」

「小波に決定」

「背後は私が獲るっす」

「よし。侍ご自慢のフルボッコと行こう、半分は目を狙え」

「いいねえ凄く好い」


 戦う気満々で襲い掛かる。

 最初に姫の弓から矢が放たれ、鬼の目に直撃し鬼の目に突き刺さる、鬼は痛そうに苦しみ、小波が素早く跳躍から襲い掛かり、クナイで鬼の首を狙いつつ手首の内側斬り付ける。

 四人が動き、主に刀を使い攻撃するが、非常に硬い、初期装備の二ランク上程度の刀では傷の一つもつかない。

 アルトがスペルを使い、刀に熱のエネルギーが収束し、この一撃を与え鬼の喉を切るが、HPゲージが減る程度で、クリティカルはない。


「強いなこいつ」

「参る」


 十兵衛が刺突を放ち、スペルを解き放ち強烈な刺突が高速で行われ、鬼の脇腹に突き刺さりかけるが素早く切り裂きて離れる。


「なんという堅さ」

「刀の耐久度に気を付けろ!」


 冥夜の怒声に、切り上げる様な真空刃を放ち鬼のHPゲージが減る、姫野も背後から格闘の一撃を入れ、スペルを放って強烈な一撃を食らわせる。

 だが鬼のHPゲージは90%以上健在、一言で言うのなら強敵だった。

 一人残らずこいつは強いと確信し、一旦は離れる。


「マジかよ」


 鬼は目の矢を引き抜き、HPゲージが微少だが回復していく、途方もなく強い鬼に、さすがに忍者達も忍法を使う。

 木遁、氷遁、その後の雷遁、それでも減るのは僅か。


「一時撤退!?」


 姫が叫ぶ、誰もが頷いての撤退を選ぶも、鬼が許すはずもなく高速で追ってくる。

 追い回されての脱出し、姫は慌て過ぎて飛びかけるも半分がひっ捕まえて逃走。


「久し振りに逃げたな」

「このゲームは面白いです。あれは狩りましょう」

「危険思想禁止!!」


 装備の質が悪すぎたとしか言えない。

 そこに二人の空手家が来る、ティーラと南風だ。


「何してんの?」

「狩り」

「なるる、ここって最難関だよな」

「ああ。装備が悪過ぎて困る」

「金は貸さないぞ」

「まああれだ」


 アルトの指さしたところにいる鬼、空手家の二人も呆然とするような体格差に、さすがに考え直している様子だ。


「一応言っておくが、装備が破壊されるのは覚悟しておけ」

「・・・出直す」

「さすがに相手が悪すぎた」


 二人が離れる、今度は別の所。

 ▽狂都近郊ノーマル難易度『炎神』


 程々の難易度のダンジョン、姫野が偵察、戻ってきてから顔が真っ青で報告。


「燃える猿が多過ぎるっす」


 何も言わず別に向かう。


 ▽狂都近郊イージー難易度『湖』


 所謂の癒しのような場所、現れるエネミー程々に強く、見た目の方も愛嬌のあるものが多い、この為に人気があるらしく結構なPTを見る。

 姫の方は生き生きとした顔で弓で駆り集め、忍法やスペルで狩る。

 ポップするエネミーもあるが、採取可能な素材も実に良い所で、正しくイージーの場所だ。


「ここは素晴らしい場所ですよ。ボクは気に入りました」


 超嬉しそうに矢を射る、釣られた猪が襲って来るが、姫は素早く翼を足を使い上昇、侍の三人が刀の真空刃を放ち、忍者の二人が忍法で狩る。

 このような釣り狩りを行ってのはLv上げ。


「アーツが欲しい」


 スペルも使えない姫の悩み、姫の半分は易々とスペルを使うのに、姫は飛べるが、スペルが使えない酷い攻撃力不足であったし、何か詐欺にあった様な気になる。


「ちと休むぜ」


 集まっての休み、サツキより渡されたお八つを取り出し、忍者二人は何故か面白くなさそうだったのは、姫には共感が持てる、何せサツキは家事万能、料理は料理人並み、何でも出来るような女の子、対して二人は忍者かも知れないが、家事に関しては…


「気が合います」

「えーと」

「やはりサツキ?」

「ふっボクの様な奴からすれば勝ち目がないのです。あれは反則です」

「分かるっす」

「家事万能で料理上手いとかどんなチート」


 二人の鬱積した気持ちが解き放たれる、姫も同じ様な感じだ。

 三人は愚痴る、共通の敵のサツキについて愚痴る。

 侍さん三名は、おやつを齧りながら夏休みも有って、その後に待つ学校の話になる。


「学校ね」

「兄は中学だからよい。私達は高校だぞ」

「全くです。あちらこちらで幸せカップル、あれは許せません」

「これ以上の」

「早く見つけねばなりません」

「まあな」

「兄様はどうするのです」

「ゲームを楽しみ、まあなる様になる」

「多いですからね」

「完璧の集まりだからな飛行団は」

「ええ。星守りもまあ」

「全くだ。あれもいきなり化けたな」

「でも姫一筋、死ねばいい」


 元々知的な貴公子の星守りが、侍のようになり人気は凄まじい事になって、本人も大変困っている状況で、中々困る事が無かったのに、いきなり申し込みが膨大になり、これに途方に暮れていた。

 特に侍からの人気は凄まじく、女性からの侍人気№1を獲得した。

 アルトからすれば、やることなす事全てが裏目に出る星守りが気の毒でならない、姫との恋を実らせたい一心なのに、全てに妨害される不幸な奴なのだ。

 今なら間違ってもいないし、正直なところは応援したいところだ。

 しかし言えばどんな目に遭うかわからない、トップアイドルすら勝ち目のない人気の青年なので、これは迂闊には言えない、そう言う裏目ばかりの奴なので、不憫でならない。


「好い奴なのにな、何故かな」

「ああ。なんというか、振り向いて欲しい者には振り向いてもらえず、それ以外ばかりに申し込まれる、不憫でならない」

「振らればいいのです」


 ちなみに今の星守りの十兵衛のストライク、申し込むも断れたのを根に持っている。

 外国でも人気は凄まじい、日本のアイドルと間違われる事が多く、本人は泣くに泣けない、しかもアルトの右腕、政治家たちも複雑な所で、娘にサインを要求されるところもあり、こっそりと言われる事が余りに多い。

 それなのに姫からは一切なし。

 これをどう喜べばよいのかがアルトでもわからない、そもそも喜べない事しかないのに、喜べと言われてもあれであるのに、分かってくれない方々が余りに多い。


(応援するぞ星守りいつかは報われる)


 姫に振り向いて欲しいその一心なので、本当は修業したいのに周りがさせてくれない。

 男性からよく羨まられるが、それは一部だ。

 意中の女性以外からモテても全然嬉しくない。

 女性としても解らないでもないとは言うが、顔は最高峰の美形、蒼穹の蒼き翼、スペル能力はマスタークラス、服装は侍の最先端流行モデル、侍の腕は精鋭修行中、モテる要素しか無い奴なのに、意中の女性からは連絡はいつまでもない。年上からすれば不憫な青年だとしか言えない事が多い。


「あんな奴死ねばいい」


 十兵衛は毒を吐く、姉の冥夜も気持ちはわからないでもないが、星守りにも心は有るし、その為に全てを裏切る様な奴なのだ。ひたすらに一途な奴が星守りの性格なのだ。

 色々と重なり、姫の方は全く興味がない、見向きもされないのに非常に努力する青年には好感が持てる、どうしたものかとも考える。


「まあなる様になるものだ」

「・・・兄様」

「俺は星守り応援派」


 十兵衛は号泣、全ての希望を打ち砕くアルトの台詞に、冥夜もこれで決定した。


「私も応援だけはしておこう、少しぐらい幸運が入るようにな」


 狩り再開、十兵衛の戦闘能力は激上、怒りに任せて全てを叩き切る。


「あれ」


 姫は気付いた、何故か十兵衛が姫を見る目に怒りがある。


「十兵衛、ボク」

「いえ何もしておりません」

「そ、そうなんですね」

「そっとしておいてやれ、色々と有るのだ」


 □


 帰宅し、サツキ達も帰還しており、十兵衛の変わりようにサツキ達も困惑、非常に怒っているのが分かり、待っていた星守りを凄く睨んでいた。

 そんな十兵衛にサツキが声をかける。


「どうしたの十兵衛」

「全ての希望が消えたのです」

「恋愛?」

「兄様が応援すると思ったのにぃ」


 理解したサツキ、所謂の三角関係らしい。

 整理した。

 アルトは特になしのフリー、というよりそんなものに興味がないのは一目瞭然。

 姫はフリー、アルトに夢中だが、二度も振られてもまだあきらめない。

 星守りはフリー、姫に夢中だが全否定されるも、諦めない。

 十兵衛はフリー、星守りに振られた。諦めるかは不明。

 一つ残らず一方通行。


(若い)


 青春真っただ中としか言えない。


(そうか十兵衛にも春を)


 色々と有るが、なる様にしかならない、それだけは仕方が無いモノだ。

 ただサツキとしては星守りを応援したい、非常に好感の持てる青年なのだ、恋愛の為に全てを賭けて望み、玉砕し、その後も色々と有って侍としてからやり直すまで行う、それも歳下に混じっても食らいつく、中々出来たモノではない、そんな青年なので心位から応援はする、少しぐらいの情報程度は流してもいい、それ位好感の持てる奴なのだ。


(十兵衛はどうするのかな)


 少なくても星守りは全てを賭ける、姫との恋にこれだけに投じた。

 対して十兵衛は全てを賭けたかと言えはとても言い切れない、単に好みだったとか、どれ位かは確かに分からないが、やる直すぐらいの覚悟があるとは思えない。

 女はそこまでやらないからともいえるが、そんな女性に振り向く筈もない。


(本気かな)


 十兵衛とは付き合いが浅いが、いつもは感情すら出さないクールビューティー、その彼女が感情を出した、これは中々大きな事だ。

 地球での生活も僅かな夏休み前で激変し、今は楽しくやっている方だ。

 サツキの母親の戦友達、アルト達の親御さん達にこれを相談してみるのもよい。

 少なくても夕霧なら何か良い事をしてくれそうだ。


(楽しくなってきた)


「楽しそうだなサツキ。碌な事を考えておるまい」

「結構普通の事よ」

「色恋を遊ぶ道具にするのはいかがなものか」

「そうね褒められたものではないわね」

「開き直ったよ」

「碌な事にならんぞ?」

「辞められないわ」


 スターからしても呆れる様な事だが、事の深刻さを全く理解していないらしい。

 要人同士の恋愛はどう考えてもアウト、政治問題になりかねず、禍根の残る事しかない、この手の事をして恨まれて、殺されたり始末されるのは数多い、サツキはその典型的な例だ。意外に付き合いも短いのかも知れなくなった。

 二人の幼馴染もサツキを見ている、目は底冷えするような冷たいものであり、明らかにサツキをどうしようかと考えている。


「じゃ僕は帰るよ」

「私も戻るとしよう」


 二人が去る、小波、姫野のは確認した後にアルトの方による。


「呂殿が何か」

「どうします」


 言わんとすることはアルトは溜息を吐く、二人の忍び癖は相変わらず、これを刺激するサツキのバカさにも相変らず、どうして問題を起こし首をかかれたがるか理解はできない。

 星守りは特に言わないが、反対もしない、サツキのような少女のやりそうなことは考えなくても分かるからだ。


「学習してもらうしかない、まあ本人が喜ぶ形でな、親を頼るのもあれだが、適任だろう」

「よろしいので?」

「構わん、どのみちサツキは真正面以外は弱いからな。猪娘も学習してもらいたいものだ」

「分かりました」


 サツキは敵を作り易いタイプ、それも本人の自覚が薄い、それもサツキは危険な種類の遊びを好む傾向にある、自分の破滅を態々招くタイプで有り、それを気付く事もなく消えているタイプの少女だ。


(さて賽は振られた、サツキの戦いを見届けよう)


 それがアルトなりの礼儀だ。

 敗れるのならそれまでだったに過ぎない、それも彼女にとってみれば幸せの中のなら何も問題もない。


『アルト、姫、サツキ、小波、姫野がログアウトしました』

「おーし夜食でも食べに行くぞ」

「珍しいわね」

「いくらなんでも腹が減ったからな」


 地上に戻り、夜食中の親御さんに挨拶し、忍者娘の二人、アルトの挨拶に親御さん達は察し、サツキの方は理解していないし、自覚の一つもない。


「まあ座りなさい」


 父親のスカオが言って座らせる。

 子供たちの表情、サツキは生き生きとした顔で嬉しそうで、姫の方は察しているらしく顔色は優れない、小波、姫野の顔色は特に変わらないが眼に感情がない、アルトの方は苦笑していた。


「サツキ良い事でもありましたか」

「そうなのよ!面白い事があったわ」

「そうですか。面白い事ですか」

「ズバリ三角関係」

「なるほど、なるほど」

「十兵衛が星守りにアタック、これは良いネタよ」

「誰かに話しましたか」

「ここにいる人」

「なるほどなるほど。ではどうすれば面白くなると思います」

「わかんない」

「なるほど、ならば預かってもよいですか?」

「ええ」

「なら問題はありません。夜食にしましょう」


 夜食はカップラーメン、待つ間は暇であった。


「シルト、明日は暇ですね」

「んまあな夏休みだし」

「なるほど、なら家庭の話もありますし、セッティングしておきましょう」


 サツキ、姫は面白くなさそう、アルトは実の母親の考えに苦笑し、言葉を紡ぐ。


「優しい話だ」

「ええ」

「まあ何かから学ぶ機会もあるし別に良いが」

「助かります」

「ああ。護衛の二人も参加させよう。後は半分も」

「珍しい事ですね」

「効率の手間を省くだけだ。色々と参加させよう」


 親御さんもあるが、アルトは簡単な考えの持ち主ではない、サツキのような考えては比べようがないほど大人だ。この結果、大きな派閥の元代表なのだ。


「まあ夏の良き思い出になるさ」


 実の母親でもこの息子は出来ているが、敵には容赦という言葉を知らない。


「中学の夏休み、一般的な夏休み、平たく言えば普通の時間だ。好きにやるさ」


 渦中の中で本人は自覚がない、アルトの匙加減一枚で繋がる首というべきかもしれない。

 食べ終わり、戻ってからの休み。


 翌日、朝食後、呼ばれた面々、アルトと愉快な仲間達。

 まずは買い物、服装の変更である、サツキの顔は複雑、面白くなったが、自分まで巻き込まれては面白くない、他にもなんというべきか、アルトはいつも通り、星守りも何も変わらず、忍者二人は明らかに殺意を抱き、姫は暗い顔でいる、侍の二人は思案中。

 今まで色々と有ったが、どうもサツキは敵を作りやすいようと思う、これではサツキを始末する会場に進むようで気が重い。


「えーとアルト」

「ん?」

「なんか不味った?」

「そうだな。不味い事だけを要点を突いて叩いたかな」

「・・・洒落じゃない」

「安心しろ、首皮一枚は繋がっている」

「・・・」


 喜ぶべきかはわからないが、サツキは生きているのが奇跡な様な事をしたらしい。

 これは深刻に不味い、どうも処刑台の前の裁判所前らしい、頼る姉妹も今はいない。唯一の味方というべきかは困るが、敵ではないアルトぐらい、貴重な奴であった。


「まあ、何事もやり過ぎると、痛い目に遭う典型的な例題だな」

「さすがにへこむわ」

「学習してくれれば幸いだ」


 まず色々と振り返る、真っ先に思うのは姉妹のスターの言葉、本当に碌な事にならなかった。


「マジ?」


 本当に危険状態と理解に達する。アルトは超貴重な奴と判明、アルト一人がサツキを守ってくれたらしく、大きな借りが出来た。


「あんたは超貴重な奴ね。マジ助かったわ」

「理解してくれて助かるぜ。二度とするなよ」

「ええ。さすがにこれは懲りたわ」

「これ以上の敵は作るなよ」

「ええ。」


 サツキが理解し頭を下げて謝り、侍二人も、忍者二人も一応は矛を収める、星守りは特に言わず、姫の方はホッとしていた

 裁判所の中で反省し謝罪したので処刑はなくなった。

 サツキは空を見る、いつもある空のような味方も、彼氏もまだいない14歳の少女は、超貴重な奴と知り合えたことには感謝した。

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