詩 夏の景色
掲載日:2026/07/11
入道雲が青空を食べていく。
ふわ、ふわ、ふわ、ふわ。
まるで綿あめを口にするように、柔らかく広がっていく。
その姿を応援するつもりか、それとも警戒するつもりか、蝉がうるさく騒ぎ出す。
まるでメガホンを持って応援するかのような鳴き声。
「ああ、今日も生きている」
自然の癒やしに支えられ、汗を流していく。
その汗は花丸みたいなもので、胸を張る。
頑張っている証だった。
香りも風がさらってくれ、雲に飲まれていく。
さわさわ、さわさわ。
風は慰めるように、まとわりつき、熱気を放っていく。
「ありがとう」
ぽつりと呟き、微笑むのだった。




