1/2
前編-晴天
今日も私と涼は一緒に屋上にいた。
この習慣は私たちが付き合ってからも続いている。
というか続けたい。
1番私たちが幸せな時間だ。
ここなら誰にも邪魔はされないし。
以前と変わったことと言えば、私の頭の位置が涼の膝の上になったことぐらいだろうか。
意外とあぐらの上に寝るのは難しい。
下手すると転がり落ちる。
「そういえば、涼って空以外撮るのか?」
ふと疑問に思った。
私は空を撮っている涼しか見たことがない。
「空、だけ。」
まさかの返事
「・・だけ?」
「ん。」
「・・最初会ったとき、私撮られたよね?」
「なんか、
空より綺麗だったから。」
・・どうして無表情でさらっと言うかな。
自分だけ赤面しているのがむかつく。
涼のポーカーフェイスを崩そうキャンペーンは大変だ。
私が別に男慣れしていたらよかったんだろうけど。
なかなか抱き着くことも出来ない。
というか
こんなこと考えてる自分が有り得なさすぎる・・・。
キャラ崩壊寸前だ。。
悶々と考えていても涼の能面は変わらない。
絶対赤面させてやる。
-next-




